積雪期における樹冠下掻き起こし(根掘り掻き起こし)の試みと効果の解明


責任者  坂井励・雨龍研究林・技術専門職員


概要

林冠開放度の低い場所での掻き起こしの実行は多様な樹種の更新を促すことから、択伐と樹冠下掻き起こしの組み合わせは、天然林の構造の維持と資源利用を両立させる手法の一つとして期待される。しかしその実行には課題がある。積雪期は雪を用いて重機の走行経路を安価に作設することができるが、掻き起こしを行う無積雪期に重機が林内隅々に散らばる施工地(択伐跡地)にアプローチすることは技術的、コスト的に困難であるとともに、必要以上の攪乱を森林に与えることになる。一方、積雪期に立木を伐採する際、より低い位置で伐採する(材の生産効率を高める)ためにバックホウ等の重機を用いて立木の周囲を除雪する「根掘り」という作業が一般的に行われる。この根掘り作業の際に、積雪下林床の掻き起こしを同時に行うことができれば、伐採作業と同時に更新作業を完了することができ、上述の課題を解決できる可能性がある。 そこで、本課題ではこの「根掘り掻き起こし」を天然林内において実行し、作業コストの計測と天然更新を調査する。その結果を無施工区及び無積雪期掻き起こし処理区と比較することにより、根掘り掻き起こしの効果を定量的に評価し、事業化の可能性について検討する。


期間 2015年1月20日~2018年10月31日


実施研究林(担当者)

雨龍研究林 (坂井励・技術専門職員)


共同研究者

吉田俊也、宮本敏澄(北海道大学)


成果出版の目標

2019年までに1本の論文を北方森林保全技術に投稿する。