檜山研究林

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技術スタッフ

檜山研究林のスタッフは研究林庁舎に常駐しておりませんので、ご利用等のお問い合わせは苫小牧研究林(TEL: 0144-33-2171)までご連絡ください。

自然条件・特色

  • 面積: 1.02km2 (102ha)
  • 年平均気温: 9℃
  • 年間降水量: 1,300mm

<概 要>
 檜山研究林は、1956(昭和31)年に上ノ国町から皆伐跡地約100haの移譲をうけて発足しました。渡島半島南西部を西流し日本海に注 ぐ天の川流域に展開する中山間地域の里山に位置し、現在はスギ人工林 およびブナ、ミズナラ、イタヤカエデを主とする再生二次林などが成立しています。1995(平成7)年より「農村地域にふさわしい森林の造成と多目的利用 システムの確立」を主要研究課題に掲げ、森林と地域社会の共生を可能とする生産活動の実践的創造に取り組んでいます。林内では、エゾヒグマ、クマゲラなど の野生動物もみられます。冷温帯を代表するブナ林を有する北大唯一の研究林です。

<沿 革>
1955年 北海道大学「上ノ国大崎施設の事業目論見について」 
     総合研究施設構想:旧米軍施設と敷地の移転、100haの研究用地
     林学関係 ― 海岸林、牧野林、特用樹種の造成試験、有害昆虫の試験
     農学関係 ― 一般作物、特用作物、果樹の栽培試験
     水産関係 ― 海藻、魚族移動、プランクトンの試験
     理学関係 ― 地球物理、海洋の研究
1956年  上ノ国より皆伐跡地約100haの寄付を受け檜山演習林として発足
1962年 カラマツ造林地の改植を開始
1968年 雪崩防止工による森林造成試験、 風衝地林帯造成試験開始
1969年 庁舎(旧米海軍施設)を字大崎から字大留に新築・移転
1971年  ヒバのさし木苗・山引き苗植栽試験開始
1978年 中間林道完成、スギの人工林間伐開始 スギ、トドマツ人工林の枝打ち、

    除伐作業開始
1980年 短期学生宿舎を増築
1985年 第一期長期計画、「北限スギ人工林の施業法の体系化」・

    「ブナ等天然性広葉樹林の施業法の体系化」
1995年 第二期長期計画、「農山村地域にふさわしい森林造成と多目的利用システム

     の開発」
1998年 組織改革により上ノ国庁舎より職員撤退。南ステーション技術室(現南管理部)

     の管轄となる

<目的・特色>

檜山研究林は、渡島半島南西部を西流し日本海に注ぐ天の川流域の里山に位置し、スギ人工林およびブナ、ミズナラ、イタヤカエデを主とする天然生次林などが成立しています。面積は約100ha。平成7年より道南の中山間地農林業の活性化に向け、零細な農業経営と小規模な林業経営を相互補完的に結合できる新たな森林生産活動の創出をめざしています。

研究・教育

森林の多目的利用による里山づくり


*これまで行われた研究
1.カラマツ人工林内におけるヤマノイモ(自然薯)の栽培
 平成9年より、林内栽培技術の確立に向けた実験を継続している。また、道南産ヤマノイモの産地化をめざして、地場産および本州産ヤマノイモ の「アロザイム」解析を試みた結果、平成11年に乙部町および上ノ国町で純正個体を発見。今後は、DNA解析により複数クローンを抽出、糖度および粘度な どの品質比較により道南産優良品種の選抜を予定。

文献

  • 夏目俊二,渡邊幹男(2001)北海道南西部桧山地域に生育するヤマノイモの遺伝的特性.北海道大学農学部演習林研究報告58-1,1-6
  • 山本信頼,夏目俊二,千葉直子(1998)北海道南西部におけるジネンジョの林内栽培に関する研究(1)-生産巧程に見られる栽培計画への基礎要件-.北海道大学演習林研究報告55-2,262-273   

2.スギ人工林内におけるワサビの栽培
 夏期、東北および北海道の太平洋岸地域を中心に卓越する偏東風(やませ)は、往々にして道南地域一帯にも大きな冷害をもたらす。そうした夏 季の低温下において、むしろ良好な生育を示すといわれるワサビの林内栽培を平成12年春から実施している。使用した銘柄は、まづま・天城にしき・グリーン サムの3品種。同年秋には3品種とも茎、葉について販売可能なサイズに達したが、なかでも適正間伐を施した試験区(RLI=50%)が最大の生産量を示し た。


文献: 

好田美穂子(2001) 山菜利用を介した里山と地域住民の社会的関係に関する研究-上ノ国町を事例として-,平成12年度北海道大学大学院農学研究科修士論文 pp39
坪内まどか(2006) 北海道上ノ国町における山菜利用の現状と課題 卒論

 

3.伝統窯による製炭
 持続的再生が可能な燃料としての木炭、減農薬剤としての木酢液の利用開発に関連する実験施設として平成5年に造成した。平成8年には、本窯で製造したミズナラ木酢液の暗色雪腐病菌(Racodium therryanum)に対する成長抑制効果が明らかにされた。また、森林労働の本質的意義を踏まえ「共生とは何か?」を、個々人が実践を通して考究、体得する場として、毎年多くの学生・社会人が炭焼きに参加している。


文献
黒沢隆司,宮本敏澄,夏目俊二,杉山弘(1996) 暗色雪腐病菌(Racodium therryanumに対するミズナラ木酢液の成長抑制効果.日本林学会北海道支部論文集44,216-217

4.小規模民有林における馬力集材作業
 狭あいな道南のスギ民有林にあっては、大型作業機による集材・搬出作業の困難性が、間伐停滞の大きな隘路となっている。檜山研究林では、国 内でもごく希となった馬力集材作業に着目、その再評価を試みた。集材路の作設を嫌う定性間伐作業においても、馬力集材作業はその作業行程において、機械集 材作業に比べて遜色ない。現在、木古内町の民有林では、沿岸漁場を保全するため、森林組合による直営生産事業の約80%を馬力集材作業に委託している。 「海と森の共生」という今日的課題に深く関連しているという意味において、きわめて重要な発展性を含んだ林業技術といえよう。

 

文献
大西宗成(1998) 小規模民有林における馬力集材作業の現場-北海道南西部の事例- 卒論

5.スギ人工林の木材利用に関する研究
文献: 

夏目俊二・大石綾子・濱田武士・蛇沼俊二・小鹿勝利(2000) 北海道檜山地域における小型木造漁船の船体建造過程 北海道大学水産学部研究彙報,51(1);55-61


*教育
 檜山研究林の森林は上ノ国町字小森集落の裏山にあることから「集落近郊の森林における自然と人間の共生系の確立」という長期計画課題がある。森林を多様な生産活動の場として再生するための実践研究を行っている。

(愛知教育大学里山実習 風景)

 

北海道大学農学部森林科学科施業実習

スギ人工林の間伐シュミレーション演習風景

*一般公開等

 2012年より特用林産物を活用した地域活性化ワークショップが開催されている。

 このワークショップは、故夏目先生が檜山研究林に遺した研究成果を再確認し、過疎化や高齢化が進み「地域振興」が必要とされている山間地域において活用する方法を探っていくことを目的としている。

データで見る檜山研究林

動植物リスト(Animals-and-plants list) *クリックするとダウンロードできます。(PDF)

植物相 Flora
檜山研究林及び小森地区、天の川対岸の桂岡地区にある植物
2014HIYAMA-PLANTS.pdf
PDFファイル 241.6 KB
ほ乳類 Mammals
檜山研究林及び天の川対岸の桂岡地区を含む
2014ほ乳類mammals.pdf
PDFファイル 133.2 KB
鳥類相 Birds
檜山研究林及び小森地区、天の川対岸の桂岡地区を含む
2014鳥類birds.pdf
PDFファイル 151.1 KB
は虫類&両生類 Reptiles& Amphibias
檜山研究林及び小森地区、天の川対岸の桂岡地区を含む
2014は虫類&両生類Reptiles & Amphibias.pdf
PDFファイル 132.5 KB
アリ相 Ant
ant.pdf
PDFファイル 19.3 KB

気象データ(Temperature data) *クリックするとダウンロードできます。(PDF)

2004-2009年報 Annual 2004-2009 report
2004-2009年報Annual temperature data.pdf
PDFファイル 129.9 KB
2010-2015年報 Annual 2010-2015 report
2010-2015年報Annual temperature data.pdf
PDFファイル 132.0 KB

所在地・問い合わせ先・交通アクセス

  • 庁舎の所在地: 〒049-0611 北海道檜山郡上ノ国町字大留
  • TEL: 0139-55-2048 (受付時間9:00~16:00) / FAX: 0139-55-2048
  • メールアドレス: f-hiyama(at)fsc.hokudai.ac.jp

※研究林庁舎には職員が常駐しておりませんので、ご利用等のお問い合わせに関しましては南管理部または苫小牧研究林(いずれもTEL: 0144-33-2171)までご連絡ください。

札幌市内からの交通アクセス:

  • 鉄道利用: 道南いさりび鉄道:木古内駅下車 → 木古内駅前バス停より函館バス江差木古内線乗車 → 上ノ国町大留バス停下車
  • 乗用車利用: 札幌市内より中山峠・八雲町経由で上ノ国町内へ (約6時間)

宿泊施設

  • 定員: 14名

実習・研究等を目的とされる方に限り利用が可能です。

※宿泊施設は研究林庁舎隣にあります。

※自炊施設はありますが、食事の提供はしておりません。

※宿泊施設から徒歩5分の範囲にスーパーマーケット・コンビニ・食堂があります。

※土・日曜日や祝祭日が宿泊初日となる宿泊は原則としてお断りしています。お問い合わせの上、日程をご検討下さい。

※チェックイン・チェックアウトの時刻は現地スタッフの勤務時間内(9:00-16:00)とさせていただいております。万一時間内に間に合わない場合は研究林庁舎(0139-55-2048)までご連絡ください。

ご利用・ご宿泊を検討される際は、まず一度お問い合わせください。