和歌山研究林

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自然条件・特色

  • 面積: 約0.45km2 (449ha)
  • 年平均気温: 15℃(最高38.3℃, 最低-6.1℃)
  • 年間降水量: 3,600mm(このうち約半分が4月~9月の降雨)

 和歌山研究林は、旧北海道帝国大学が暖帯林に関する教育・研究のため、1925年(大正14年)に東牟婁郡七川村平井の共有林427haを購入し設立しました。以来、北大やその他の教育研究機関、地元の小中学校などの教育・研究に供されています。紀伊半島南部に位置するため温暖多雨な気候で、特に春~夏には梅雨や台風の影響による激しい降雨があります。

 研究林の現有森林面積は447haであり、スギ・ヒノキ等の人工林が面積の約76%を占めています。一方、大森山保存林(約60ha)では、設立 当初からほとんど人手を加えず、照葉樹天然林を維持しています。山の地勢は極めて急峻で、斜度30度以上の傾斜地が70%を占めます。そのため林内には最大斜度40度まで使用可能な乗用モノレールが4路線あり、重要な移動手段となっています。

研究・教育

 和歌山研究林ではスギ・ヒノキ人工林について、短伐期施業・長伐期施業・超長伐期施業・複層林施業(樹下植栽をして複層に誘導)など、様々な施業試験を行っています。

 また、林内には国の天然記念物のニホンカモシカやヤマネなどが生息していおり、これらの動物の生息状況について調査を行っています。その他、希少種であるコウヤマキ・ヒメコマツの天然林、スギやヒノキの天然林などを保存林に指定し、保全に努めています。

 森林生態系の動態解明のため照葉樹天然林(大森山保存林)と70年生の二次林の中に長期観察林に設定し、1991年から樹木の成長・更新を調査しています。また、これらの観察林ではネズミ類やシカなどの野生動物の個体群動態もモニタリングしています。

 自然林だけでなく、人工林も含め、野生動物の生息状況について調査し、どのような施業・環境で野生動物の数や種数が多いのかを明らかにしようとしています。(動物生態・揚妻研究室Webサイト)

 教育活動として、主に林学系の学生を対象とした実習を1928年からほぼ毎年実施してきましたが、近年は北大生のみならず、他大学の学生や研究者による利用が増加しています。

 その他、研究林主催で、地元の小学校高学年対象の公開講座「森のたんけん隊・古座川編」を開催しており、毎年多くの小学生が参加しています。また、学校関係者や社会人に対する環境学習の機会を提供しているほか、研究林内・本館の一般公開や、NPO活動への協力を通して地域活動を行っています。

リンク

 詳細は下記リンクから「和歌山研究林(個別サイト)」をご覧ください

所在地・問い合わせ先・交通アクセス

  • 庁舎の所在地: 〒 649-4563 和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡 古座川町 平井559
  • TEL: 0735-77-0321 / FAX: 0735-77-0301
  • メールアドレス: wakayama(at)fsc.hokudai.ac.jp

宿泊施設

  • 宿泊棟 定員: 24 名 ※詳細は こちら をご覧ください。
  • 自炊棟 定員: 12 名 ※詳細は こちら をご覧ください。

ご利用・ご宿泊を検討される際は、まず一度お問い合わせください。