「中川研究林の自然観察会2017春」を実施しました。

 2017年6月4日(日)の「自然観察会2017春」には、地元音威子府村や名寄市、士別市の方のほか、本ホームページのイベント告知を見ていただいた稚内市や東京在住の方など計16名の皆さんにご参加いただきました。

 今回は、原生状態に近い森林を保存している「パンケ原生保存地区」にあるパンケ山を、研究林スタッフがご案内しました。

 林道脇にはチシマザクラやハクサンチドリ、ツバメオモトなどたくさんの花が咲いていました。また、ヒグマの糞(中身はフキなど)が何度もあり、野生の気配を感じることもできました。

 いろいろ観察しながらのハイキングだったので、予定の3.5kmは進められず、途中バスに乗ってスキップ。山頂はあいにく霧がかかっていましたが、幻想的な景色を味わえました。

 

 パンケ山は、渓畔林から針広混交林、山頂付近のハイマツ帯まで、多様な植生の垂直分布を見ることが出来ます。蛇紋岩地帯ではアカエゾマツ純林が広がっています。さらに、山頂付近は天気がよければ利尻山が望めますので、また来年も(次は秋?)ご案内できればと思います。

 

(中川研究林 馬谷)