「北大中川研究林の自然観察会2018春」を実施しました。

 

 2018年6月3日(日)の自然観察会には、地元音威子府村や名寄市のほか、遠くは黒松内町の方など計21名の皆さんにご参加いただきました。

 今回は、好天のなか、午前中は天塩川支流琴平川の上流にある「琴平の滝」への散策、午後はマイクロバスでハイマツ帯や絶景ポイントなどを巡りました。

 川沿いには、エゾノリュウキンカ、エゾエンゴザク、エゾイチゲ、ニリンソウ、サンカヨウ、オオバナノエンレイソウ、エゾワサビ、オクエゾサイシン、ミヤマスミレ等々、たくさんの花が見られました。

 私は5月27日と6月10日にも同じルートを歩いたのですが、咲いている花が1週間でだいぶ違いました。ほんとにこの日だけの花の組み合わせだと思います。

 川沿いには、ヒグマの爪痕や足跡、糞もありました。糞の内容物はフキで、この時期のヒグマの食べ物がよく分かります。

 川の浅場にはヤマメの0歳魚が泳いでいました。また、1歳と2歳以上のヤマメも釣れ、実物を見てもらいながらサクラマスの生活史を解説できたのでよかったです。

 ハイマツ帯では、ハクサンチドリやノビネチドリが咲いていました。

 

 今後も機会を作って「北大中川研究林の

今」をお伝えできればと思います。      

          (中川研究林 馬谷)