【中川】水辺の小さな自然再生事業「そこここ」でパンケナイ川に親しみました

 10月23日(日)、水辺の小さな自然再生事業・川の自然観察会「そこここ」で、北海道技術コンサルタントの岩瀬晴夫さんとともに講師を務めました。

 

 10月下旬ごろから、天塩川支流のパンケナイ川の下流には遡上しているサケを狙ってオジロワシやオオワシが集まってきます。今回まずは、参加者28名の皆さんと一緒に、そのサケ・ワシを観察しました。

 橋の上から、オジロワシ4羽とオオワシ1羽を、そしてサケの産卵行動をそれぞれ観察することができました。出発前に使い方の説明をした双眼鏡をさっそく操作してもらい、イベント名の「そこ!ここ!」が体験できてよかったです。

 

 次に川辺を歩きました。この川の下流部には1987-89年に河道の安定化等の目的でコンクリートによる三面護岸が施された後、1993年に魚類の生息場所の造成を目的に河床の中央部分のコンクリートを剥がす再改修が行われた区間があります。その30年近くたった現状と、その上流の自然な川の流れを観察しました。

 

 私からは、サケの♂♀の見分け方や産卵床、ヒグマの痕跡等の話をして、川の専門家である岩瀬さんからは、どのようにして今の川の流れになったか等の話をお伺いしました。

 今回、距離的には近くて人工物もあるけれど、野生的な部分も多い中川町の川を体験していただきました。そして今後の川の在り方について考えるきっかけにもなれば幸いです。

 

         (中川研究林 馬谷)