【中川】「北大中川研究林の自然観察会2023春」を開催しました

 2023年5月28日(日)の自然観察会には、地元音威子府、中川町のほか名寄市、美深町、士別市、豊富町、札幌市などから計20名の皆さんにご参加いただきました。

 

 午前中は2025年開通予定の音威子府バイパスを見学した後、琴平の滝へ続く遊歩道約1.3kmを散策。午後は音威子府村と中川町の分水嶺となっている亜高山帯をご案内しました。

 琴平の滝の上流には蛇紋岩と呼ばれる超塩基性岩が見られ、滝の下流でも上流から流されてきた蛇紋岩を含む土砂によって特異な植生が部分的に表れています。今回、道中にはエゾアオイスミレやアイヌタチツボスミレ、オクエゾサイシンなど20種類以上の花が咲いていました。

 また、道中はヒグマの通り道にもなっているため、人がいることを知らせるために「ホイホイ!」と声を出しながら進みました。

 ふと横を見るとササの花が咲いていました。近年中川研究林では、ササの開花が確認されていましたが、今年は広範囲に見られています。風情があり、とても素敵な花です。数十年に一度と言われる笹の花の開花を見られたのはラッキーでした。

  

 そして、琴平の滝に到着すると「おぉ!」と歓声があがり、皆さん滝しぶきに癒されていました。

 午後にご案内した分水嶺では、あいにくの天候でしたが、だんだんと背の低くなっていくダケカンバやまだ花が咲いているチシマザクラ、頂上に広がるハイマツ帯など、平地とは異なった亜高山帯の植生をご覧いただくことができました。

 

 コロナ禍により、4年ぶりに開催できた自然観察会でした。皆様開催を心待ちにしておられたようで、多くの方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

 

          (中川研究林 高橋)