教育関係共同利用拠点の概要
森林圏ステーションは文部科学省教育関係共同利用拠点 「フィールドを使った森林環境と生態系保全に関する実践的教育共同利用拠点」に認定されています
教育関係共同利用拠点とは、文部科学大臣が認定する制度で「本制度は、大学の機能別分化の促進、大学間ネットワークの構築を進める上で大きな役割を果たすものである。各大学が自らの強みを持つ分野へ取組を集中・強化するとともに、他大学との連携を進めることによって、大学教育全体としてより多様で高度な教育を展開していく上で、本制度の活用が期待される。例えば、練習船、農場、演習林、留学生関連施設、FD・SDセンターなどが教育関係共同利用拠点の対象として想定される。(文部科学省HPより)」とされています。
なお、この制度は基本的に他大学の学生実習や学位論文に関わる調査等の教育利用を目的としています。
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- 当拠点の概要
- 当拠点のプログラム
- 利用募集情報(現在の公募を告示しています)
- 実習利用報告書集(利用者から提出いただいた報告書をご覧いただけます)
- 森林を活用したフィールド科学実習教科書「森をしらべる」
- 森林フィールド講座
- 森林フィールド研究アウトリーチ
- 森林フィールド研究コロキュウム
- 森林実習ブログ(色々な実習の様子をご覧いただけます)
1. 当拠点の概要
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーションの前身は農学部附属演習林です。北海道に6箇所、和歌山県に1箇所、合わせて約7万ヘクタールの森林をフィールドとして保有し、教育と研究に利用してきました。フィールドだけではなく、宿泊施設・実験機器などの設備や教員・技術系職員組織などによるサポート体制も充実しているため、以前から他大学による教育・研究も受け入れてきた歴史があります。これらが評価され、森林圏ステーションは平成24年7月に教育関係共同利用拠点として認定されました。
当拠点は、森林圏ステーションのフィールドと研究の特徴を活かし、「演習林」に関する教育関係共同利用拠点の一つとして、「環境と森林」および「森林生態系」に関するフィールドを積極的に活用した実践教育を推進する役割を担っています。森林圏ステーションフィールドの概要については、本サイトの「About us」をご覧ください。
また当拠点の特徴として、以下の連携大学演習林等を指定しこれらと共同で拠点事業を展開していることが上げられます。この取り組みでは、大学、学部を問わずに参加学生を全国的に公募する「森林フィールド講座」などの先進的な実習を持ち回りで続けています。
さらにこれを発展させ、フィールド研究者を目指す学生のための実習と位置づけた「森林研究フィールドトレーニング」を開始しています。
連携大学演習林等
・山形大学やまがたフィールド科学センター演習林
・筑波大学山岳科学センター演習林
・信州大学アルプス圏フィールド科学教育研究センター
・高知大学暖地フィールドサイエンス教育研究センター演習林
・琉球大学亜熱帯フィールド科学教育センター(与那フィールド)
2. 当拠点のプログラム
以下の3つの他大学による利用を公募しています。
■他大学単独フィールド実習
全国の大学を対象として、利用大学教員と森林圏ステーション教職員が共同で、森林圏ステーションのフィールドおよび施設を利用した実習を、利用大学単独でおこなう単位認定教育プログラムを実施します。
■合同フィールド実習
北海道大学で実施している教育プログラムに利用大学の学生・院生が参加し、北海道大学学生・院生と合同でフィールド実習を実施する単位認定教育プログラムです。参加可能者数に余裕のある教育プログラムで実施します。
■調査研究利用
他大学教員の研究室に所属する学生・大学院生が、単独あるいは複数名で自身の卒業研究や修士・博士論文作成のためにフィールドや宿泊施設・実験施設を利用したり、セミナーを実施したりする教育プログラムです。
※申込については「研究林・施設利用」ページの手順をご確認の上、「教育関係共同利用申請書」を提出してください。
以下の3つの参加者公募型実習を実施しています。
■公開森林実習
北海道大学農学部森林科学科と共同で、全国の農学部・森林科学関連学科学生を対象に実施する単位互換教育プログラムです。
■森林フィールド講座
大学、学部を問わずに参加学生を全国的に公募する実習で、連携大学演習林等の持ち回りにより実施する教育プログラムです。
■森林研究フィールドトレーニング
研究者を目指す学生を対象に、森林圏ステーション教員がより専門的なフィールド研究手法などを指導する教育プログラムです。
■フィールド科学実習教科書
フィールド科学実習などに利用していただく教科書「森をしらべる」を作成しました。様々な分野のフィールド調査について、専門の森林圏ステーション教員がその調査手法や解析方法などを学生用に判りやすく紹介したPDFスライドになっています。ダウンロードフリーですので、実習はもとより、講義やゼミ、個人的な学習などにもご利用下さい。
3. 支援内容
拠点利用では、教育のフィールドや施設・設備の利用を提供するだけではなく、以下の支援を可能な範囲で行います。
- 拠点利用として承認した利用者の宿泊について、北方生物圏フィールド科学センターで定めている施設使用料(一人1泊320円から580円の間、施設や季節によって変わる)の減免を検討中
- 研究林所属教員による実習等の指導や技術系職員によるサポートなどの人的支援(要相談)
- 実習や調査研究に関わる機器等の貸与(要相談)
- 実習や調査研究に関わる消耗品等の供与(要審査)
*支援内容は変更になる場合があります。
*宿泊施設における食費や洗濯代等の実費は利用者にご負担いただきます。
*2)および3)の支援については、内容や日程によりご希望に沿えない場合があります。事前に利用研究林にご相談のうえご応募ください。
*4)の支援は、所定の審査を経た後、申請者に結果を通知いたします(審査に時間を要する場合があります)。支援額は実習利用と調査研究利用で異なるほか、年度によって変動する場合があります。詳細は、申請窓口担当よりご案内いたします。また、年度内の支援件数には限りがありますのでご了承ください。
*調査研究利用への支援は、長期間利用される方を優先いたします。
ご協力のお願い:
採択された実習および調査研究のタイトルおよび利用報告書については、教育関係共同利用拠点事業の運営に利用するほか、研究林の利用実績や広報のため、個人情報に配慮した上で公表することがあります。何卒ご了承ください。
3. 教育関係共同利用拠点に関するお問い合わせ先
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
森林圏ステーション
教育関係共同利用拠点 担当
〒060-0809 札幌市北区北9条西9丁目
TEL: 011-706-2400
メールアドレス:f-kyoten(at)fsc.hokudai.ac.jp(「(at)」は「@」に入れ替えてください)