
5月31日に自然観察会2025春を開催しました。
参加者は総勢10名、音威子府周辺だけでなく、はるばる函館からご参加いただいた方もいらっしゃいました!
9時前に音威子府にある中川研究林事務所前で集合。
スタッフ挨拶や入林にあたっての注意事項などを済ませて出発!

天塩川沿いに小一時間車で揺られると、 午前中の目的地である『琴平の滝』に続く林道に到着。
研究林ではクマ対策として声を出して反応を伺うということをしていると説明し、 みんなで練習をします。
「ホイホーイ!」
良い声が山に響きます。
道中には様々な種類のスミレや、レイジンソウ、ホウチャクソウやサンカヨウなどいろいろな春の花を見つけることが出来ました。

1時間半ほど歩いて目的の滝に到着、高さのある滝からあふれる水しぶきには、晴れ間から漏れた日差しが差し込み虹がかかっていました。

少し涼んだところで、中川研究林 福澤加里部より蛇紋岩の特性と中川研究林との繋がりについてお話いただきました。
川の下流と上流で川水のマグネシウム含有量を比べる簡単な実験では、皆さん楽しそうに川水をすくいに川岸へ行っていました。

滝の散策が終わると天塩中川駅で昼食でした。
この日はちょうど駅でイベントが行われており、山菜の天ぷらや中川町産のそば粉を使ったそばなど特産品が提供されていました。(美味しかったです。)

午後は中川町と音威子府村の境目である分水嶺へご案内。
こちらは河畔林から亜高山帯までの森林の垂直分布をご覧いただきながら。標高を上げていきます。目的地は残念ながら雲に覆われていましたが、ハイマツなど亜高山帯特有の植生をご覧になっていただきました。

その後は事務所に帰り、アンケートを記入していただいて解散となりました。
雨にあたることもなく、無事にイベントを終えることが出来ました。アンケートにも皆様の思いの丈を綴っていただきスタッフもうれしい限りです。
今後もイベントは企画していきたいと考えております。是非また中川研究林にいらっしゃってください!
中川研究林 高橋
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