【北管理部】サイエンスカフェ:森と社会と(ちょっと)未来のはなし:第1回「家具から考える、人と森の豊かな関わり方」を開催しました

2023年に北方生物圏フィールド科学センター(以下センター)と連携協定を締結した一般社団法人「白樺プロジェクト」。地域の家具・建築・デザイン等の事業者、森林関係者、研究者が連携し、北海道に広く生育するシラカバの恵みを生活・産業・文化に根付かせることを目的に活動しています。これまでにもセンター森林圏ステーション(以下研究林)では、生産されたシラカバ材、枝葉や樹皮などのプロジェクトメンバーへの提供に加え、森林研究や施業のフィールドを訪れる「森林ツアー」や、北管理部や旭川周辺でのサイエンスカフェの実施などイベントを重ねてきました。

 

今回は、北大森林研究会も主催に加わって、札幌キャンパスで新しいかたちでのサイエンスカフェを企画しました。大きなタイトルは「森と社会と(ちょっと)未来のはなし」。このあと数回のシリーズを予定しています。

 

10月7日(金)19時、会場である総合博物館1階の休憩スペース。隣接するミュージアムカフェぽらすさんのドリンクを片手に30名ほどの聴衆にお出でいただきました。第1回のテーマは「家具から考える、人と森の豊かな関わり方」。白樺プロジェクト代表の鳥羽山聡さん(木と暮らしの工房・東川町)が登壇しました。前半の「これまでの話」では、鳥羽山さんが北大文学部を卒業後、外資系会社や林業会社での勤務を経て家具製作の道に入り、その後、会社の独立、素材としてのシラカバとの出会い、そしてプロジェクトの立ち上げに至った経緯が語られました。そして後半の「これからの話」では、さらに一歩踏み込んで、モノづくりの観点からのシラカバの魅力、無駄のない持続的な森林資源利用や社会のあり方までに話が及びました。

 

森林研究会メンバーのアイデアで、講演者の一人語りではなく、インタビュー形式としたことで会場との一体感ができて、なごやかな雰囲気を保ったまま90分のプログラムはあっという間に終了しました。対談で用いられる専門用語をやさしく解説した「用語集」の配布も功を奏して、意見交換の時間には多くの質問も寄せられ、終了後も議論が続きました。

センターと総合博物館、学生と社会人が一体となって企画したサイエンスカフェ。さまざまな立場の聴衆の方々も加わって、多方面からの情報、意見、そして想いが交錯する場にすることができました。今後もシリーズとして継続していきますので、お時間があればぜひ気軽にお立ち寄りください。

 

開催案内:https://www.hokudaiforest.jp/nayoro-20251005/