北海道大学和歌山研究林創立100周年記念事業の一環として、8月9日(土)に和歌山研究林が所在する和歌山県古座川町に在住の中学生を対象に札幌キャンパス等見学会を開催しました。
本取り組みは、古座川町との包括連携協定に基づき、学術・教育・文化及び地域の発展に関する各分野での協力関係をさらに強化することを目的として、和歌山研究林が100年にもわたってお世話になり、今なお大きなサポートをしていただいている古座川町の教育分野への貢献を図る取り組みです。




古座川町で実施した一般教育演習(フレッシュマンセミナー)を受講した工学部2年大八木さんと農学部2年赤田さんよる大学生の生活についてのプレゼンテーションから始まりました。




文学研究院では、札幌の市街地や本学構内でも見かけるキタキツネに寄生するエキノコックスについて学び、そのエキノコックスになりきって、時にはプレーヤー同士で協力したり足を引っ張りあったりしながら、生き残りと繁栄をかけて戦うボードゲームを楽しみました。

昼食の前に総合博物館を見学し、昼食後は第一農場で農作物の研究についての解説を聴いたり、フィールドを見学しました。




その後は二班に分かれて、大学文書館と資源マネージメント研究室のVRシアターをそれぞれ見学しました。国内初となるフィールド科学体験のための360°VRシアターの見学では、札幌にいながらにして外国や人が踏み入れることができない鉱山の様子をみることができ、VRゴーグルとはまた違った迫力のある映像を体験することができました。
大学文書館では、北海道の農業の歴史の解説を聴いたり、和歌山研究林の資料等もみることができました。




最後は物理エソロジー研究室を見学しました。博士後期課程2年の釜屋さんから研究についてのお話を聴き、その後に研究室内を見学しました。
高価な顕微鏡をドキドキしながら操作したり、別の顕微鏡で大野池の水や粘菌をみることもできました。

朝が早かったこともあって、みなさんはじめは緊張の面持ちでしたが、終わる頃にはスタッフとも仲良くなって、次の見学先である苫小牧研究林に笑顔で戻られました。
今後もぜひこの取り組みを大切にしていきたいと思います。