過去の配信記事 - 重要なお知らせ・イベント情報
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2025年
6月
11日
水
【雨龍】原生の北の森を歩く会開催のお知らせ

アカエゾマツの巨木やイトウの住む川、原生の自然が残る北大雨龍研究林を歩き、北海道の自然について学びませんか?
日時:6月29日(日) 9時~13時
場所:北海道大学雨龍研究林事務所集合 (幌加内町母子里)
対象:幌加内町および近隣市町村の小学生以上の方
参加費:無料
持ち物:山を歩ける服装、長靴やトレッキングシューズ、虫よけ、お弁当、飲み物など
申し込み:6月20日までに雨龍研究林にお電話にてご連絡ください。
0165-38-2125 (平日8時半~17時)
2025年
6月
04日
水
【採用情報】中川研究林 技術補佐員の募集について
北海道大学中川研究林では、下記のとおり技術補佐員(契約職員)を募集いたします。
職種:技術補佐員(契約職員)1名
就業場所:北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
森林圏ステーション 北管理部 中川研究林
(〒098-2501 北海道中川郡音威子府村字音威子府483)
業務内容:技術補助業務に従事していただきます。
・会計処理・報告書類等の文書作成と編集
・利用者の受付対応
・収集している諸データの整理
・ホームページやSNSなどの更新作業
・実習や公開事業の受付や現地での教育補助
・野外調査および実験等の研究補助
・その他一般的な事務作業など
詳しくは、ハローワークの求人情報をご確認ください。
求人番号:01150-954451
ハローワークインターネットサービス:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html
2025年
6月
03日
火
【中川】自然観察会2025春を開催しました!

5月31日に自然観察会2025春を開催しました。
参加者は総勢10名、音威子府周辺だけでなく、はるばる函館からご参加いただいた方もいらっしゃいました!
9時前に音威子府にある中川研究林事務所前で集合。
スタッフ挨拶や入林にあたっての注意事項などを済ませて出発!

天塩川沿いに小一時間車で揺られると、 午前中の目的地である『琴平の滝』に続く林道に到着。
研究林ではクマ対策として声を出して反応を伺うということをしていると説明し、 みんなで練習をします。
「ホイホーイ!」
良い声が山に響きます。
道中には様々な種類のスミレや、レイジンソウ、ホウチャクソウやサンカヨウなどいろいろな春の花を見つけることが出来ました。

1時間半ほど歩いて目的の滝に到着、高さのある滝からあふれる水しぶきには、晴れ間から漏れた日差しが差し込み虹がかかっていました。

少し涼んだところで、中川研究林 福澤加里部准教授より蛇紋岩の特性と中川研究林との繋がりについてお話いただきました。
川の下流と上流で川水のマグネシウム含有量を比べる簡単な実験では、皆さん楽しそうに川水をすくいに川岸へ行っていました。

滝の散策が終わると天塩中川駅で昼食でした。
この日はちょうど駅でイベントが行われており、山菜の天ぷらや中川町産のそば粉を使ったそばなど特産品が提供されていました。(美味しかったです。)

午後は中川町と音威子府村の境目である分水嶺へご案内。
こちらは河畔林から亜高山帯までの森林の垂直分布をご覧いただきながら。標高を上げていきます。目的地は残念ながら雲に覆われていましたが、ハイマツなど亜高山帯特有の植生をご覧になっていただきました。

その後は事務所に帰り、アンケートを記入していただいて解散となりました。
雨にあたることもなく、無事にイベントを終えることが出来ました。アンケートにも皆様の思いの丈を綴っていただきスタッフもうれしい限りです。
今後もイベントは企画していきたいと考えております。是非また中川研究林にいらっしゃってください!
中川研究林 高橋
フォトギャラリー
2025年
6月
03日
火
【和歌山】メディア情報:紀伊民報、熊野新聞:地域連携活動について(6/3)
和歌山研究林で管理をしている畑でのジャガイモの収穫に地元の保育所の園児を招待したイベントが紹介されました。
この畑は、2月の学生実習で学生達が開墾した畑です。
詳細は下記からご確認ください。
紀伊民報:https://www.agara.co.jp/article/501333
熊野新聞:https://kumanoshimbun.com/ (6/3)
2025年
5月
22日
木
【苫小牧】参加者募集:生物標本の作り方と使い方の開催について(6/14)
苫小牧研究林でサイエンスカフェを開催します!
標本にまつわる講演や標本作成を体験してみませんか?
イベントの詳細は以下の通りです。
開催日時:2025年6月14日(土)11:00~16:00
開催場所:北海道大学苫小牧研究林(苫小牧市字高丘)
対 象:大人向け(中学生以下は保護者同伴)
参 加 費:500円/人
持 参 物:昼食、歩きやすい服装と靴、大きめのポリ袋
タイムスケジュール:
11:00~12:00 研究紹介講演
12:00~13:30 昼食休憩
13:30~14:30 植物観察会
14:30~16:00 植物標本づくり
研究紹介講演:
「標本を使って、絶滅危惧種を守る!?」
中濱直之さん
(兵庫県立大学准教授/兵庫県立人と事前の博物館主任研究員)
詳細:https://tomakexpforest.jimdofree.com/
2025年
5月
09日
金
【中川】メディア情報:NHK総合 ダーウィンが来た!:取材協力をしたクマイザサの開花について(5/18)
中川研究林が取材協力をしたクマイザサの開花の様子が放映されます。
今回の番組のテーマは「これが花!?植物の不思議をめぐる旅」です。
120年に一度と言われる大変珍しい現象であるクマイザサの開花やその調査の様子をご覧いただくことができます。みなさま、ぜひご覧ください。
放送日:NHK総合 5月18日(日)午後7:30~午後8:00
NHKダーウィンが来た!「これが花!?植物の不思議をめぐる旅」
2025年
4月
25日
金
【中川】自然観察会2025春のご案内:5月31日(土)開催!
2025年
4月
23日
水
【雨龍】大阪・関西万博パブリックアート作品のための原木の提供について
2025年4月13日(日)から大阪の夢洲で開催されている「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の展示作品用に雨龍研究林のミズナラの原木を提供しました。
展示は白老町を拠点に活動する彫刻家国松希根太さんが2016年から手がけている「WORMHOLE」シリーズの最新作で、作品の高さは4mもあります。
国松さんのウェブサイトから伐採から制作までの動画をご覧いただくことができますので、ぜひご覧ください。
記録映像
「WORMHOLE」 (ART for EXPO 2025) [13分31秒]
〈撮影・編集 Camera works & Movie edit〉
高張直樹
Naoki Takahari
また、作品自体は大阪・関西万博のコネクティングゾーン ポップアップステージ北 空の広場(トルコパビリオンとモナコ館の近く)に展示されていますので、ご来場の際にはぜひ足を運んでください。推定樹齢300年のミズナラを使った素晴らしい作品から何かを感じ取っていただけることと思います。
なお、北海道新聞電子版にも記事が掲載されていますので合わせてご覧ください。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1147439/
国松希根太さんのウェブサイト:https://kinetakunimatsu.com/
国松希根太さんのInstagram:https://www.instagram.com/kinetakunimatsu/
大阪・関西万博のウェブサイト:https://www.expo2025.or.jp/
2025年
4月
22日
火
【学生募集】6/11まで:第10回森林フィールド講座・八ヶ岳編の開催について

今年も森林フィールド講座の募集を開始します!
森林フィールド講座・八ヶ岳編
〜八ヶ岳の森と生物〜
日程:2025年8月4日(月)~8月7日(金)
場所:筑波大学山岳科学センター八ヶ岳演習林
定員:15名(応募多数の場合は抽選)
申込期限:6月11日(水)
詳細:https://www.hokudaiforest.jp/ffp/
平成26年度から始まったこの「森林フィールド講座」シリーズでは、フィールド(現場)で体験することの重要性を大学生の皆さんに伝えたいと考えています。森林系の学生だけでなく、理系/文系を問わず、さまざまなバックグラウンドを持つ皆さんに、八ヶ岳山麓の森を体験し、感じ、考えてもらうことが今回の講座の大きな目的です。
今回の講座に興味をもつ学生の皆さんの中には、普段森に接する機会が少ない方もいらっしゃるかもしれません。
「そんな自分が、いきなり参加していいんだろうか?」
「ちょっと自信ないなぁ」
そんな気持ちが浮かんでくるかもしれません。この講座では、まさにこのような森林初心者の方に八ヶ岳山麓の森を体験していただきたいと考えており、初心者が参加しやすい内容にしています。少しでも興味がある方は、ぜひ積極的に申し込んでください!
2025年
4月
17日
木
プレスリリース:有毒な外来種の見過ごされてきた脅威を発見!~本州から来た有毒ヒキガエルを食べた北海道のサンショウウオは成長や変身が妨げられる~(和歌山研究林 岸田治教授)
ポイント
- 本州から北海道に侵入した有毒種のヒキガエルが在来種のエゾサンショウウオに与える影響を調査。
- エゾサンショウウオ幼生がヒキガエル幼生を一匹でも食べると成長・発生が抑制されることを発見。
- 有毒な外来種が在来種の生活史に悪影響を及ぼすことを初めて実証。
概要
北海道大学大学院環境科学院修士課程の井上嘉大氏(研究当時、現 鎌倉女学院中学校高等学校教諭)、同大学北方生物圏フィールド科学センターの岡宮久規研究員(研究当時、現 ふじのくに地球環境史ミュージアム主任研究員)と岸田 治教授らの研究グループは、有毒な国内外来種のアズマヒキガエル幼生を一匹でも捕食した北海道在来種のエゾサンショウウオ幼生は、正常な成長や形態変化ができなくなることを発見しました。
有毒な外来種が在来生態系に与える影響としては、在来種が外来種を捕食することによって生じる中毒死が注目されてきました。しかし、外来種を捕食したものの中毒死から免れた在来種がその後に被る影響についてはほとんど分かっていませんでした。本研究では、アズマヒキガエル幼生がエゾサンショウウオ幼生の成長と形態変化(大きな餌を食うための大アゴ化)に与える影響について、室内実験と野外実験を用いて調べました。室内実験の結果から、エゾサンショウウオ幼生がアズマヒキガエル幼生を一匹でも捕食すると、その後の成長や形態変化が抑制されることが示されました。野外実験でも同様の結果が得られたことから、自然界でもアズマヒキガエル幼生はエゾサンショウウオ幼生の生活史に悪影響を及ぼしていることが強く示唆されました。今回の研究は、これまで知られていなかった有毒な外来種の新たな脅威を実証した重要な成果と言えます。
なお、本研究成果は、2025年1月30日(木)公開のOecologia誌に掲載されました。
論文名:Alien toxic toads suppress individual growth and phenotypic development of native predatory salamanders(外来有毒ヒキガエルが在来捕食者のサンショウウオの個体成長と表現型の発達を抑制する)
URL:https://doi.org/10.1007/s00442-024-05658-0
2025年
4月
01日
火
(締め切りました)【和歌山】「北海道大学 和歌山研究林 創立100周年記念 探索ツアー」開催のお知らせ(応募〆切:2025年5月7日㈬)
※ご好評につき、各日とも定員に達しましたため、募集を終了いたしました。
多数のお申し込みをいただき、誠にありがとうございました。次回の機会にぜひご参加いただけますと幸いです。(2025年4月24日)
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター和歌山研究林は2025年3月、創立から100周年を迎えます。
普段は、森林に関する研究のためや大学生を始めとした学生たちの教育のために利用されている当研究林。日頃の感謝を込めて、一般の方をご案内するガイドツアーを開催いたします。
[北海道大学 和歌山研究林 創立100周年記念]
南紀熊野 神秘の森と里の暮らし
~北海道大学 和歌山研究林 探索ツアー~
里山の美しい風景や暮らしの実情、紀南地域ならではの照葉樹の森を五感を使って体験し学べるツアーです。
和歌山県・古座川の源流にある人口約60人の小さな集落・平井にある研究林庁舎からスタート。里山での暮らしを辿りながら細道を歩いて研究林に向かいます。森の中で川のせせらぎを聞きながらひとやすみした後は、いよいよ、普段は研究に使用されるモノレールに乗って「大森山保存林」に入ります。そこは訪れる人々を虜にしてやまない、北大が百年に亘り見守り続けてきた手つかずの天然林。苔むした岩、清流の水音、鳥のさえずり、深い緑の木々が織りなすその森は、現実世界とは一線を画した空気をまとっています。
ご案内するのは、林業だけでなく、学生の教育や研究者のサポートに日々携わり、誰よりもこの森を知る北大研究林職員。今回、特別にみなさまをご案内します。
ツアーの詳細については、和歌山研究林Webサイトをご覧ください。
【イベント情報】「北海道大学 和歌山研究林 創立100周年記念 探索ツアー」開催のお知らせ(応募〆切:2025年5月7日㈬) - 北海道大学 和歌山研究林
日時:2025年 5月17日(土)・18日(日)
〈各日〉9:00~15:30(受付開始 8:30)
料金:8,000円/人
募集人数:各日12名 *1
※17日(土)は定員に達しましたが残り1-2名参加可能です。
18日(日)は定員に達したため募集を締め切りました。(4/23追記)
対象:小学4年生以上
集合場所:北海道大学 和歌山研究林 庁舎
(〒649-4563 和歌山県東牟婁郡古座川町平井559)*2、*3
持ち物・服装:お弁当、飲み物、歩きやすい靴等
申込先:以下のGoogleフォームよりお申し込みください。
*1:応募数が3名に満たない場合、実施を中止することがあります。その場合は5月9日(金)までに中止の旨をご連絡します。
→両日3名以上の応募がありましたので、実施が確定いたしました。(4/23追記)
*2:ご希望の方は周辺JR駅等への送迎いたします。詳細は応相談。送迎希望はお申込フォームにご記載ください。
*3:現在、国道371号線 大原平橋から北に500m区間は土砂崩れ発生のため常時通行止めになっていますのでご注意ください。

【お問い合わせ先】
北海道大学 和歌山研究林
MAIL:wak-jim@fsc.hokudai.ac.jp TEL:0735-77-0321
2025年
2月
07日
金
プレスリリース:脊椎動物が土壌生物に与える影響について枠組みを提案:地上と地下の生物間相互作用の包括的な理解に向けて(雨龍研究林 小林真准教授)
2025年
2月
04日
火
プレスリリース:大雪山で減少している高山植物は地下部が貧弱な種だった~気候変動の影響を受けやすい高山植物群落で絶滅リスクが高い植物種の特定に貢献~(雨龍研究林 小林真准教授)
ポイント
- 大雪山のお花畑で近年減少している植物種は、地下部の形態に共通の性質があることを発見。
- 減少している種は、水平型地下茎が発達せず、細根が少なくて太いことが分かった。
- 気候変動の影響を受けやすい高山帯において、絶滅リスクが高い植物種を特定するうえで役立つ。
概要
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター研究生の小林悠佳氏(研究当時 同大学大学院環境科学院修士課程)と小林 真准教授、同大学大学院地球環境科学研究院の工藤 岳准教授らの研究グループは、大雪山のお花畑で過去40年間で増加あるいは減少した高山植物12種の特徴をくまなく調べ、その違いを比較しました。解析の結果、減少した種は増加した種に比べて水平型地下茎が発達しておらず、養水分の吸収を担う細根が少なく太いことなどを明らかにしました。水平型地下茎や細根の発達が貧弱な植物は乾燥ストレスに脆弱であると考えられ、近年の地球温暖化によって引き起こされた土壌乾燥化の影響を受けて急速に減少したと考えられます。
なお、本研究成果は2025年1月6日(月)公開のAlpine Botany誌に掲載されました。
論文名:Belowground traits significantly differ between decreasing and increasing plant species in alpine meadows: implications for vegetation response to climate change(高山湿性草原において減少している種と増加している種では地下部の形質が顕著に異なる: 気候変動に対する植生応答への示唆)
URL:https://doi.org/10.1007/s00035-024-00325-9
2025年
1月
27日
月
プレスリリース:過去30年間でシラスウナギの加入先が北上―数値シミュレーションとフィールド調査によるアプローチ―(和歌山研究林 岸田治教授)
2025年
1月
16日
木
(締め切りました)中川研究林 森林技能職員の募集について
北海道大学中川研究林では、下記の通り、森林技能職員(契約職員)を募集致します。
職種:森林技能職員(契約職員)1名
就業場所:北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
森林圏ステーション 北管理部 中川研究林
(〒098-2501 北海道中川郡音威子府村字音威子府483)
業務内容:
・森林に関する維持管理業務
土木事業(作業道の新設や維持管理)
育林事業(地拵、植栽、下刈、枝打、除間伐等)
素材生産事業(伐採、集材、造材、巻立等)
・教育研究支援業務
調査、研究(長期観察林調査、魚類、動植物の調査等)
教育(学生実習の補助等)
詳細はハローワークの求人情報をご確認下さい。
求人番号:01150-1887741
ハローワークインターネットサービス:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html
☆中川研究林の紹介
北方生物圏フィールド科学センターHP
https://www.fsc.hokudai.ac.jp/center/nakagawa/
中川研究林Facebook
2025年
1月
06日
月
【採用情報 ※締切済】天塩研究林 森林技能職員の募集について
北海道大学天塩研究林では、下記の通り、森林技能職員(契約職員)を募集致します。
職種:森林技能職員(契約職員)1名
就業場所:北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
森林圏ステーション 北管理部 天塩研究林
(〒098-2943 北海道天塩郡幌延町字問寒別131)
業務内容:
・森林に関する維持管理業務
土木事業(作業道の新設や維持管理)
育林事業(地拵、植栽、下刈、枝打、除間伐等)
素材生産事業(伐採、集材、造材、巻立、検収等)
・教育研究支援業務
調査、研究(種子生産量、動植物の調査等)
教育(学生実習の補助等)
応募期限: 令和7年2月14日(金) 書類必着
詳細はハローワークの求人情報をご確認下さい。
求人番号:01120-02798241
ハローワークインターネットサービス:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html
〇天塩研究林の紹介(北海道大学リサーチタイムズ【知のフィールド#8】)
記事:https://www.hokudai.ac.jp/researchtimes/2024/04/-8.html
動画:https://www.youtube.com/watch?v=RZAIlosgxao
2024年
12月
19日
木
【北管理部+雨龍】サイエンスフェスタ2024への出展について
2024年12月14~15日チ・カ・ホ (札幌駅前通地下広場)で開催されたサイエンスフェスタ2024に北管理部と雨龍研究林からも出展しました!本ステーションの出展は12/14のみでししたが、「北海道大学研究林ってどんなところ?研究林の森を体感しよう!」と題して2つのコンテンツをご用意したところ、たくさんの方に足を運んでいただき、大盛況でした!
サイエンスフェスタ2024詳細:https://hokudai-sciencefesta.com/2024/index.html

箱の中身はなんだろな?~北海道大学研究林が箱の中に!?~
箱の中身当てクイズでは段ボールに入れた毛皮や植物を恐る恐る触りながら親子で盛り上がる光景が多々見られました。

もったいない苗木や木材を使ってクリスマスツリーやリースを作ろう!
クリスマスツリーやリースの作成体験では38組の方に参加いただき、ブースが満員の状態も多く、混雑時には残念ながら参加できずに帰られる方もいらっしゃるほどの盛況ぶりでした。お子さんの参加者も多く、思い思いのオリジナル作品を作成し、自分の作品と一緒に記念撮影をして帰って行かれる参加者も多数見受けられました。

この他にも北管理部と雨龍研究林で職員が製作した木工品の展示販売も行いました。たくさんの方にご購入いただき、材料の樹種を質問される方などたくさん興味をもっていただけた展示となりました。
2024年
12月
18日
水
【苫小牧】エコプロ2024への出展について
2024年12月4~6日東京ビッグサイトで開催されたエコプロ2024に苫小牧研究林からも出展しました!3日間ともたくさんの生徒・学生や民間企業等のみなさんに足を運んでいただき、大学で行っている研究や調査の一部を知っていただくことができました。
エコプロ2024詳細:https://messe.nikkei.co.jp/ep/

1.魚の説明
魚類調査として「幌内川」や「ヤマメの生態」の解説とピットタグ体験をしていただきました。同じヤマメでも海に出るものと川に残るものがいること、また、ヤマメ以外に魚たちにもマイクロチップで固有のIDを付けて定期的に調査をしていることを知っていただきました。

2.植物の説明
炭素蓄積量を推定するための調査として毎木調査の体験と樹種によって炭素蓄積量が異なることを知っていただくための木材ブロックを用意しました。子供だけではなく、大人も木材の種類の多さや違いに驚かれる方が多くいらっしゃいました。

3.動物の説明
ネズミ調査のトラップやはく製、ヒグマ・タヌキ・キツネの毛皮を実際に触ってもらい、哺乳類調査を知っていただく工夫をしてみました。本物の動物の毛皮に触る機会が少ない方が多く、たくさんの方に喜んでいただくことができました。









2024年
12月
12日
木
【採用情報】(1/10まで)技術職員(正規職員)の公募について
森林圏ステーションでは、下記のとおり正規職員を募集します。
- 職種: 技術職員 2名
- 所属: 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション
- 配属候補施設: 統括管理部、北管理部、天塩研究林、中川研究林、雨龍研究林、南管理部、苫小牧研究林、和歌山研究林
- 採用予定時期: 令和7年4月1日
- 応募期限: 令和7年1月10日(金) 必着
応募方法等の詳細につきましては、下記のWebページをご参照ください。
- 教員・研究員・医療系職員・事務系職員・技術系職員等 公募情報 | 教員・研究員・医療系職員・事務系職員・技術系職員等公募情報 | 大学案内 - 北海道大学
- 【PDF】北方生物圏フィールド科学センター・技術職員【正規職員】
- 【xls】履歴書様式
2024年
12月
06日
金
プレスリリース:地上部と地下部の関わりが森林遷移を駆動する―14年間の土壌操作実験による検証―(苫小牧研究林 中村誠宏教授)
2024年
11月
26日
火
【中川】自然観察会2024秋~ビッキの木の集い~を開催しました

自然観察会2024秋~ビッキの木の集い~を10/26(土)に開催しました。
当日は暖かな陽気につつまれて、歩きやすいイベントとなりました。

午前中は林道を散策しながら、研究林内にあるビッキの木と呼ばれているアカエゾマツの大木を目指します。
道中、どんぐり等の木の実を大量に含んだクマの糞や山ブドウの実を見つけることができました。
時期は終わりかけでしたが、紅葉したカツラの葉から甘い匂いがしていました。

ビッキの木に到着!とても大きいです!実際に周りの長さを測ってみると、4.3mでした!
この木の正確な樹齢はわかりませんが、ここまでの大きさになるまでに途方もない時間がかかったことが想像できます…

今回スペシャル講師として来ていただいた筑波大学 笹川大河(ささがわ たいが)さんに、昨年北海道全域で発生した大規模なササ開花について、その開花範囲と影響などについて、ご自身の研究も踏まえながら解説いただきました。

午後はエコミュージアムおさしまセンター名誉館長であり、ビッキさんと親交のあった河上實(かわかみ まこと)さんの解説で、ビッキさんの作品や当時の思い出などを語っていただきました。
当時を知る河上さんからしか聞くことのできない、作品に込められている思いやビッキさんとの会話など興味深かったです。

開催時期やアナウンスの時期など遅くなってしまい申し訳ありませんでしたが、参加者のみなさまには楽しんでいただけたのではないでしょうか。
また次回もぜひご参加ください!
(中川研究林 高橋)
フォトスペース
2024年
11月
14日
木
【雨龍】サイエンスフェスタ2024への出展について
2020年度から開催されているサイエンスフェスタに今年度は雨龍研究林が出展することになりました!
規格外の苗木を使ってクリスマスツリーを作ったり、森の中にあるものを実際に触ってもらったり‥研究林を体感してもらえる企画を準備中です。クリスマス前のお買い物のついでにぜひ遊びに来てください!
開催日時:2024年12月14日(土)~15(日)10:00-17:00
開催場所:チ・カ・ホ(札幌駅前地下歩行空間)
※雨龍研究林は12/14のみの出展です。
サイエンスフェスタ2024詳細:https://hokudai-sciencefesta.com/2024/index.html
2024年
11月
08日
金
【和歌山】「和歌山県古座川町×北大 まるごと交流祭」を開催しました。

10月25日(金)に「和歌山県古座川町×北大 まるごと交流祭」を北海道大学オープンイノベーションハブ エンレイソウにて開催しました。このイベント「自治体×交流祭」は、本学広報・社会連携本部が企画し、自治体と本学全体での連携による地域の課題解決・活性化に向け今年度から行われており、「上士幌町」「知床・斜里町」「東胆振1市4町」に続く第4弾として、和歌山研究林がある和歌山県古座川町とタッグを組み行われました。
主なイベント内容
・企画展示
・マルシェ ~古座川町の特産品を販売~
・古座川町&和歌山研究林交流会
~もっと古座川町の魅力を見つけよう!~
・地域経営×大学リーダーゼミ
~古座川町×北大の可能性を掘り下げる!~

〇企画展示
本祭前の10月21日(月)からエンレイソウ1階にて、古座川町や和歌山研究林を紹介するコーナーが設けられました。
和歌山研究林では、本祭で販売予定である木工品の展示のほかに、リーフレットや3分の紹介動画も今回新規に制作して流しておりました。

〇マルシェ
古座川町の特産品を販売するマルシェでは、和歌山研究林スタッフが制作している木工品を販売しました。
研究林内の台風などで倒れてしまった樹木を利用し製作しているため、ひとつひとつ木目や色合いが異なります。同じ商品でも好きなものを選んでいただくのも醍醐味かと思います。

今回は北大オリジナルショップで常設販売している商品に加え、マウスパッドやゴム鉄砲などマルシェ限定商品もそろえました。
秋晴れの中、古座川町の大屋町長の呼び込みもあって、約700名の方にご来場いただきました。用意した商品を通じて、古座川町、和歌山研究林を多くの方に知っていただけました。

〇交流会
和歌山研究林の岸田林長による古座川町での教育・研究の可能性に関するプレゼン、和歌山研究林で大学院時代を過ごし就職したあとも頻繁に古座川町を訪れている北大OB井口さんのプレゼン、古座川町役場の方による町の魅力と特産品に関するプレゼンを基にして、参加された学生さん達と小グループに分かれて意見交換を行いました。

学生実習で和歌山研究林に滞在したことのある学生さんも多く参加してくださり、大いに盛り上がりました。
〇リーダーゼミ
北大の各分野の教職員が古座川町の課題に対する解決策を考えるワークショップで、はじめに寳金総長からもご挨拶いただきました。

古座川町から、人口減少への対策として関係人口を増加させるにはどうしていくべきかが課題として挙げられ、「観光」「研究者の滞在」「ふるさと納税」の3つの視点から関係人口増を考えるグループワークを行い、たくさんのアイデアが出されました。
その後の懇親会でざっくばらんに語り合って本祭は終了。さらに場所を変えて2次会へと話は進みました。

今回のイベントは、再来年に迎える北海道大学創基150周年記念事業のほかに、来年に迎える和歌山研究林創立100周年記念事業でもありました。
多くの方々に参加していただき、北大の関係部署や古座川町との連携を強くする貴重な機会になりました。
(和歌山研究林 前田)
2024年
11月
06日
水
【和歌山】アートイベント「森のちからXV」の開催について
〈イベント内容〉
●和歌山研究林本館での作品公開展示
11月9日(土)~12月13日(金) 平日10:00-15:00
●一般参加型のアート・ツアー(作品鑑賞・研究林本館や古座川ゆず平井の里工場見学)
11月9日(土) 10:00-15:00
●串本町内でのワークショップ
11月10日(日) 13:00-15:00
アクセス方法等の詳細は下記のフライヤー、または公式サイトをご参照ください。

以下、公式サイトより引用:
紀の国森づくり基金活用事業「森のちから」は、歴史と文化を育んできた熊野の豊かな森に、アーティストを招き、現地制作によって新たな視点からの森の魅力を発見し、参加者と地元住民との交流事業を通して、熊野の森のすばらしさを発信していくことを目的とした事業です。

2024年
10月
31日
木
【開催情報】第3回北海道大学森林フィールド研究コロキュウム開催のお知らせ
下記の日程で森林フィールド研究コロキュム(研究交流会)を開催いたします。
本コロキュムは、教育関係共同利用拠点事業の一環で開催し、当研究林を利用して行った研究成果の共有や利用者やスタッフ間での研究アイデアの交換・研究の相談を目的としています。
学部以上の方であればどなたでも参加可能です。
森林に関する研究にご興味のある方の参加をお待ちしております。
第3回 北海道大学 森林フィールド研究コロキュウム
開催日時:2024年11月18日(月)13:00-18:00
開催方式:現地会場とZoomオンラインでのハイブリッド
開催場所:北海道大学名寄教育研究棟北管理部(名寄市徳田250)/Zoom
テーマ:木や森の不思議を知り、森林を利用する
申込方法:下記フォームからお申込みください。
https://forms.gle/4p2LDKd7RgqyGDR49
※お申込みの方へは参加方法の詳細を後日メールにてお送りします。
申込締切:11月15日(金)17:00

2024年
10月
25日
金
(締め切りました)【苫小牧】11/16(土)サイエンスカフェの開催について
アーティストの長坂有希さんサイエンスカフェを開催します!
研究林内の普段は開放していない場所をバスで巡り、長坂さんの作品の題材となった樹齢300年以上のアカエゾマツの大木や森の中にある湧水などを訪れ、特別な時間を一緒に過ごしましょう。みなさまのお申込みをお待ちしております。
Living with Otherness 森の中でアートとサイエンスのあわいを漂いながら、自然が作り出す音や物語の朗読に耳を傾けませんか?
開催日:2024年11月16日(土)13:00-16:30
参加料:無料
申込み・問い合わせ先:tomak@fsc.hokudai.ac.jp
申込方法:氏名・性別・生年月日をご記入の上、上記アドレスにメールをお送りください。
※定員に達したため、申込を締め切りました。

2024年
10月
16日
水
【苫小牧】エコプロ2024への出展について
昨年度から北海道大学として出展をしているエコプロに今年度は苫小牧研究林も加わることになりました!苫小牧研究林を含む森林圏ステーションでは、SDGsを考える上で必要な専門知識やデータを提供する機関として、どのような調査を行っているかを実際に触って知っていただくコンテンツを準備中です。機会がありましたら、ぜひ足を運んでください。
開催日時:2024年12月4日(水)~6日(金)10:00-17:00
開催場所:東京ビッグサイト東ホール
主催:サステナブル経営推進機構、日本経済新聞社
エコプロ詳細:https://messe.nikkei.co.jp/ep/
2024年
10月
10日
木
【中川】自然観察会2024秋~ビッキの木の集い~ のご案内 10/26(日)開催!
お待たせいたしました!自然観察会2024秋~ビッキの木の集い~ を10/26(土)に開催いたします!
研究林内にある「ビッキの木」と呼ばれているアカエゾマツの大木へご案内し、その後、昨年発生したササ開花地がその後どうなっているのか観察します。また、午後はエコミュージアムおさしまセンターを名誉館長である川上實氏の解説でご案内いたします!
締め切りは10/23(水)までとなっております。奮ってご応募ください!
中川研究林 高橋

2024年
10月
04日
金
【和歌山】10/25(金)「和歌山県古座川町×北大まるごと交流祭!!」 開催について
10月25日(金)、本センター和歌山研究林が主催者として関わる形で
「和歌山県古座川町×北大まるごと交流祭」が開催されます。

本催しは本学の広報・社会連携本部の主催のもと、道内の自治体と北大全体での連携による地域の課題解決・活性化への取り組みに向けた催し「自治体×北大まるごと交流祭」の一環として開催されるものです。
また、和歌山研究林は今から99年前の1925年に和歌山県古座川町で創設されて以来、一貫して古座川町との深い関係性を維持してきており、2018年には2者間で包括連携協定を結んでいます。
予定されているプログラムのうち
(2) 古座川町&和歌山研究林交流会 ~もっと古座川町の魅力を見つけよう!~
(3) 地域経営×大学ゼミ ~古座川町×北大の可能性を掘り下げる!~
につきましては参加のお申し込みが必要ですので、お手数ですが下記URLにて必要事項をご記入のうえ、お申し込みください。
2024年
9月
30日
月
【苫小牧】10/11(金)「東胆振1市4町×北大まるごと交流祭!!」 開催について
10月11日(金)、本センター苫小牧研究林の共催で「東胆振1市4町×北大まるごと交流祭」が開催されます。

本件は本学の広報・社会連携本部の主催のもと、道内の自治体と北大全体での連携による地域の課題解決・活性化への取り組みに向けた催し「自治体×北大まるごと交流祭」の一環として開催されるものです。
予定されているプログラムのうち
(2) 東胆振&苫小牧研究林交流会 ~もっと東胆振の魅力を見つけよう!~
(3) 地域経営×大学ゼミ ~東胆振×北大の可能性を掘り下げる!~
につきましては参加のお申し込みが必要ですので、お手数ですが下記URL、または上のチラシ画像のQRコードより必要事項をご記入のうえ、お申し込みください。
2024年
9月
18日
水
【採用情報】和歌山研究林 森林技能職員(応募期限10月17日)
北海道大学和歌山研究林では、下記のとおり森林技能職員(契約職員)を募集いたします。
職種: 森林技能職員(契約職員)1名
就業場所: 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション 南管理部 和歌山研究林(〒649-4563 和歌山県東牟婁郡古座川町平井559)
採用予定日: 2024(令和6)年12月1日
応募期限: 2024(令和6)年10月17日(木)書類必着
詳しくは以下のPDFファイルをご覧ください。

2024年
8月
22日
木
【和歌山】「森のたんけん隊 古座川編」を開催しました。

8月6日(火)、8月8日(木)に北海道大学公開講座「森のたんけん隊 古座川編」を和歌山研究林にて開催しました。
小学校4年生から6年生までを対象に、古座川町・串本町・田辺市から計16名の方に参加いただきました。
現在、和歌山研究林庁舎から林内へ向かう国道が一部通行止めで車が直通できないため、う回路の細道を2kmほど歩いて研究林に向かいました。

小学生にとってはなかなかの距離を歩いてもらいましたが、さすがは自然豊かな地域に住む子供たち、用水路の至るところにいるアカハライモリをつかまえたり、シーボルトミミズを触ってみたり、森が開けたところで大声を出してやまびこを聞いたりと自分たちで面白いことを見つけながらどんどん進んでいきました。

研究林に到着し、本格的に探検スタートです。研究林には約180種の樹木が自生しており、特徴的な樹木が多くあります。お題が書かれたミッションシートに沿って「カエルの手に似た葉を持つ木」や「鹿の子模様に似た樹皮を持つ木」などを探しながら森を歩き、「東京スカイツリーのモデルになった木」を探しにモノレールで大森山保存林の奥まで探検しました。
(★答えは最後に記載しています)

植物のにおいクイズでは、いい匂いがする
ホオノキやヤブニッケイ、湿布薬(サリチル酸メチル)のにおいのするミズメなど樹木のにおいの違いにも興味を持っている様子でした。

6日は、途中どしゃ降りに見舞われるハプニングもありましたが、滝のように流れるタープの落水を楽しんでいる子も多かったです。(濡れた服はすぐに予備の服に着替えました。)
お昼の流しそうめんはみんなで大盛り上がり!たくさん探検してお腹はペコペコだったようです。

研究林内最後のプログラムはシャーマントラップを使った野ネズミ調査です。森の生きものを調査する方法を学びました。

帰りの道も歩き切り、ラストのプログラムはオオサンショウウオの観察です。和歌山研究林のある古座川町平井の平井川は、70年ほど前に兵庫から持ち込まれたオオサンショウウオが生息・繁殖しており、国内外来種ではありますが国の特別天然記念物として保護されているという特殊な地域です。

今回は、平井川で捕獲した個体の全長と体重を測定しました。オオサンショウウオを初めて見る子も多く、その大きさに驚いている様子でした。
和歌山研究林の森のたんけん隊は2004年に始まり、一昨年以来の開催でした。森をはじめとする自然の中での活動を通じて、樹木や生き物の面白さを実感していただけたなら幸いです。
(和歌山研究林 前田)

(★樹木クイズ答え)
・カエルの手に似た葉を持つ木
…「イタヤカエデ」葉がカエルの手に似ていることから「かへる手」と呼ばれていたことがカエデの由来。
・鹿の子模様に似た樹皮を持つ木
…「カゴノキ」樹皮がうろこ状に剥がれ落ちて鹿の子模様に見えることから名前が付いた。
・東京スカイツリーのモデルになった木
…「コウヤマキ」狭い円錐型の整った樹形が美しく、世界三大庭園樹に数えられる。
2024年
8月
21日
水
【和歌山】「親子木工教室」を開催しました。

7月21日(日)に北海道大学公開講座「親子木工教室」を和歌山研究林にて開催しました(後援:古座川町)。午前と午後に1回ずつ行い、小学校4年生から6年生までを対象に計16家族46名に参加いただき、「本格ゴムでっぽう」を作成しました。

ゴムでっぽうと聞くと、割りばしと輪ゴムを組み合わせて作成するものを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回は研究林の木材を使って自分好みに作り上げる(見た目が)本格的なものです。
ベースや装飾パーツはスギやヒノキで、内部構造のパーツは堅いケヤキで作成したものをご用意しました。参加者の皆さんに好きな樹種のパーツを選んでいただきスタートです。

今回は組み立てと仕上げ(やすり掛け・装飾)を主に行いました。研究林スタッフがサポートしつつ、保護者と力を合わせて自分だけのゴムてっぽうを作り上げました。

ピカピカになるまでやすり掛けを行う子や、電熱ペンを使って好きな模様を描く子など、様々な工夫が施された作品が出来上がりました。

組み立て時は難しい作業もありましたが、どなたも集中して取り組んでいました。完成した後は、みんなで的当てゲームを楽しみました。

「親子木工教室」は、木を使った工作を通じて、様々な特徴のある木材に親しんでもらうことを目的として開催しており、今回の本格ゴムでっぽう作りで皆さんに木工の楽しさを実感していただけたのではないでしょうか。
(和歌山研究林 前田)
2024年
7月
21日
日
【中川】「水辺の小さな自然再生事業・川の自然観察会ガサガサ」を開催しました。

7/21(日)に北海道大学と中川町との包括連携協定推進協議会の主催で、川の生き物を観察するイベントを開催し、天塩研究林 大平充助教授と中川研究林技術職員 高橋悠河が講師を務めました。
2022年に初のガサガサイベントが開催され、2023年も同様のイベントが企画されましたが、雨による増水が予想されたため中止になりました。そのため、イベントは2年ぶりとなります。
ですが、参加者は23名となり多くの皆様にご参加いただきました!ありがとうございます!
当日は曇り予報でしたが、奇跡的に晴れ間もあり、涼しい川でイベント日和でした。
朝、中川研究林学生宿舎へ集合し研究林内で注意すべき事項(マダニ、ヒグマ等)についての説明を終えたら早速現地へ向けて出発!

10分ほどで第1ガサガサポイントのサッコタン川下流へ到着!
川の生き物が良そうな場所や捕まえ方など説明した後、子供達には自由に生き物を探してもらいました。
「魚とれた!」「なんかいる!」「きゃー!石に虫いっぱいついてる!」など次々と歓声が上がり、みんな思い思いに生き物を捕まえていました。

一旦集合して観察タ~イム
ヤマメ、フクドジョウ、シマウキゴリ、ウチダザリガニ、カゲロウの幼虫、トビケラの幼虫などが捕れました。ここでは大平さんにそれぞれの生き物について解説してもらいました。
この地点からすぐ上流に50年前作られた落差工があり、それがヤマメやサケの遡上を一部阻害している要因になっています。
今回のイベントを含む水辺の小さな自然再生事業は、このような河川構造物に対して地域の住民の方がイベント参加などでできる規模の改良をし、そこに住む生き物たちの生活環境改善を主な目的としています。

川の生き物ではないですが、現地にたまたまいたアオダイショウも箱に入れて観察。
ごめんね狭いところに入れて…
観察を終えたら生き物たちをリリースして次のガサガサポイントへ!(ウチダザリガニにはかわいそうですが川の栄養になってもらいました)

第2ポイントに着いたら早速ガサガサです。
先程と同じ要領で生き物を捕まえてもらいます。
落差工を挟んで上流と下流で捕ることのできる生き物に違いが見れるのではないかという仮説のもと生き物探しをしてもらいました。

生き物を捕まえたら観察タイムです。
こちらでもヤマメ、フクドジョウ、ウチダザリガニ、カゲロウの幼虫、トビケラの幼虫が捕れ、新たにハナカジカとムカシトンボの幼虫を捕ることができました。
ただし、ヤマメは捕れはしましたが、下流よりも少ない量となりました。
時間や労力が均一ではないので確実ではありませんが、落差工によってヤマメ(サクラマス)の遡上が阻止されている可能性を
示すという体験していただけたと思います。

ハート型の石を見つけてニッコリ
こういう発見も川遊びの醍醐味ですね。
ここで本日の観察が終了、生き物をリリースして学生宿舎へ戻ります。

最後はみんなで記念撮影。
楽しく無事に帰ってこれました!
今回のイベントで楽しい夏の思い出とともに、川や生き物と人間生活との関わりを少しでも感じてもらえたなら嬉しいです。
早ければ今年度中に落差工の改良イベントを行う予定です。その際は是非ともまたご参加ください!
(中川研究林 高橋)
2024年
7月
17日
水
プレスリリース:季節的に生態系をつなぐ2つの寄生関係―2属のハリガネムシが春と秋に宿主操作する―(和歌山研究林 岸田治准教授)
2024年
7月
04日
木
【和歌山】「親子木工教室」開催のお知らせ(7月21日)
夏休み公開講座「親子木工教室」を下記内容で開催いたします。
今年は…木で作る「本格ゴム鉄砲」!!
木のパーツを一から組み立てて、自分だけのゴム鉄砲を作り上げてみませんか?
※応募について
メールの場合は、件名に「【親子木工教室】」と記載いただけますと幸いです。
(お問い合わせ対応時間 9:00~16:30)
先着順での受付ですので、お早めにお申し込みください。(2024年7月10日(水)必着)
(申し込み状況:2024年7月5日現在) 午前の部 空きがあります。
午後の部 定員を満たしたので受付終了しました。
*状況により予定が変更になることがあります。

2024年
7月
01日
月
北大フィールドサマースクールの開講について
今年度のHokkaidoサマー・インスティテュートにて、北海道大学の持つフィールド資産のうち、余市果樹園、苫小牧研究林の活動がSDGsと直結していることの理解を深めていただくためのコースが開講され、本ステーションからは苫小牧研究林でのフィールド実習も行われました。実際に見て触って生態系-社会-経済の3階層からなるSDGsの重要性と関係性について様々な視点で感じていただくことができました。

2024年
6月
25日
火
【和歌山】「森のたんけん隊-古座川編-」開催のお知らせ(8月6日、8日)
夏休み公開講座「森のたんけん隊」を下記内容で開催いたします。
生き物探しや流しそうめんを行う予定です。
暑い夏、涼しい清流のある森で遊びや調査体験に挑戦してみませんか?
※応募について
メールの場合は件名に「【森のたんけん隊】」と記載いただけますと幸いです。
(お問い合わせ対応時間 9:00~16:30)
先着順での受付ですので、お早めにお申し込みください(2024年7月25日(木)必着)
*状況により予定が変更になることがあります。

2024年
6月
18日
火
(締切ました)中川研究林 事務補佐員の募集について
北海道大学中川研究林では、下記のとおり事務補佐員(契約職員)を募集いたします。
職種:事務補佐員(契約職員)1名
就業場所:北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター
森林圏ステーション 北管理部 中川研究林
(〒098-2501 北海道中川郡音威子府村字音威子府483)
業務内容:職員の指示のもと、事務補助業務に従事していただきます。
・書類作成、電話応対
・研究サンプルの分析、処理のサポート
・必要により外回り(郵便局など)など
詳しくは、ハローワークの求人情報をご確認ください。
求人番号:01150-00964841
ハローワークインターネットサービス:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html
2024年
6月
17日
月
【募集中】7/16まで:第9回森林フィールド講座・信州編の開催について

今年も森林フィールド講座の募集を開始します!
森林フィールド講座・信州編
~自然の成り立ちと山の生業~
日程:2024年8月20日(火)~8月23日(金)
場所:信州大学野辺山ステーションほか
定員:20名(応募多数の場合は抽選)
申込期限:7月16日(火)
詳細:https://www.hokudaiforest.jp/ffp/
平成26年度から始まったこの「森林フィールド講座」シリーズでは、フィールド(現場)で体験することの重要性を大学生の皆さんに伝えたいと考えています。森林系の学生だけでなく、理系/文系を問わず、さまざまなバックグラウンドを持つ皆さんに、信州の森を体験し、感じ、考えてもらうことが今回の講座の大きな目的です。
今回の講座に興味をもつ学生の皆さんの中には、普段森に接する機会が少ない方もいらっしゃるかもしれません。
「そんな自分が、いきなり参加していいんだろうか?」
「ちょっと自信ないなぁ」
そんな気持ちが浮かんでくるかもしれません。この講座では、まさにこのような森林初心者の方に信州の森を体験していただきたいと考えており、初心者が参加しやすい内容にしています。少しでも興味がある方は、ぜひ積極的に申し込んでください!
2024年
6月
06日
木
【中川】「自然観察会2024春」を開催しました

こんにちは!
中川研究林では6/1(土)に自然観察会2024春を開催しました。
今回も多くの方にご参加いただき、総勢19名での観察会となりました。
遠いところでは札幌からいらしていただきました。(ありがとうございます!)
当日は午前中に中川町にある琴平の滝(アユマナイの滝)までの遊歩道を片道1時間ほどの工程で散策。
道中ではアイヌタチツボスミレやエンレイソウ、エゾワサビやネコノメソウなど春の花を見つけることができました!
最後に滝について記念写真を1枚パシャリ、皆さん良い顔です!

お昼を食べてから午後は中川町と音威子府村の分水嶺となっている場所へご案内しました。
当日は透き通るような快晴でしたので、遠くの函岳にまだ雪が残っているところまで見通すことができました!
ここではハイマツや背の低くなったダケカンバなど、亜高山帯の植生や風景をご覧になっていただきました。

最後にこちらでも集合写真を1枚。
本当にきれいな青空でした!
また次回の自然観察会もぜひご参加いただければと思います!
ありがとうございました!
(中川研究林 高橋)
2024年
5月
13日
月
【中川】「自然観察会2024春」のご案内:6月1日(土)開催!
ご案内が遅くなりましたが、6月1日に春の自然観察会を開催いたします!
今回は琴平の滝までの遊歩道と林内の林道を散策します。ぜひ一緒に春の花たちを探しませんか?
申込締め切りは5月27日(月)です。ご応募お待ちしております!

2024年
5月
10日
金
プレスリリース:アラスカ山岳氷河末端からのメタン放出をはじめて検出 ―未解明の放出源に関する新知見―(苫小牧研究林 植竹淳准教授)
2024年
4月
15日
月
【採用情報】和歌山研究林 森林技能職員(応募期限5月30日)
北海道大学和歌山研究林では、下記のとおり森林技能職員(契約職員)を募集いたします。
職種: 森林技能職員(契約職員)1名
就業場所: 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション 南管理部 和歌山研究林(〒649-4563 和歌山県東牟婁郡古座川町平井559)
採用予定日: 2024(令和6)年8月1日
応募期限: 2024(令和6)年5月30日(木)書類必着
詳しくは以下のPDFファイルをご覧ください。

2024年
3月
21日
木
(終了しました)【開催情報】第2回 森林フィールド研究コロキュウム(研究交流会)開催のお知らせ
下記の日程で「第2回 森林フィールド研究コロキュウム」(研究交流会)を開催いたします。
本コロキュウムは、当研究林を利用して行った
①研究成果の共有、
②研究林利用者・スタッフ間での研究アイデアの交換・研究相談 を目的としています。
学部生以上であればどなたでも参加可能です。
森林に関する研究にご興味のある方の参加をお待ちしております。
*北大研究林の教育関係共同利用拠点事業の一環として開催いたします。
日程 2024年3月26日(火) 13:00~17:20
開催方法 ハイブリッド形式
…オンライン参加(Zoom)または会場参加(天塩研究林)が可能です。
参加方法 聴講を希望される方は事前登録が必要です。
Googleフォームにて申し込みをお願いいたします。
申し込み期限 2024年3月25日(月)15:00まで
※発表者の募集は締め切りました
*プログラム詳細については申し込みページをご覧ください。
第2回森林フィールド研究コロキュウム聴講申し込み (google.com)
*質問等ございましたら、申し込み時にご記入いただくか、下記アドレスまでご連絡をお願いいたします。
教育関係共同利用担当 f-kyoten(at)fsc.hokudai.ac.jp
((at)は@に入れ替えてください)
2024年
3月
18日
月
【採用情報】森林圏統括管理部 契約職員(技術補佐員)の募集について
森林圏ステーション森林圏統括管理部では、下記のとおり契約職員(技術補佐員)を募集いたします。
・職種:契約職員(技術補佐員) 1名
・所属:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション
森林圏統括管理部
・採用予定時期:令和6年5月1日
・応募期限:令和6年4月4日(木)必着
応募方法等の詳細につきましては、下記のWebページをご参照ください。
2024年
2月
17日
土
北管理部・雨龍研究林:「森のたんけん隊2024冬」を開催しました
北方生物圏フィールド科学センターでは、道北の雨龍研究林(幌加内町)を舞台に、1月11日(木)から12日(金)の2日間、小学生向け野外プログラム「森のたんけん隊2024 冬」を開催しました。幌加内町教育委員会および名寄市北国博物館と共催した、毎年恒例のイベントです。
泊りがけの開催。大きな荷物をもって雨龍研究林に集合したのは13名。幌加内町・名寄市のほか近隣の美深町の小学4-6年生で、昨年に引き続き参加してくれた顔も見えます。普段と違う友だちと会って一緒に遊べることがこのプログラムの特徴です。
お昼前に集合して、昼食をとったら森へ出発。前日からの強い雪はちょうど止んでくれました。スタッフが事前に準備したクイズ・課題ポイント7箇所を歩いて巡ります。ここで勉強するのは、木の種類や見分け方、木の高さや太さの測り方、森の中での方位や距離の測りかたなどさまざま。かんじきを履いても歩きにくいフカフカの新雪でしたが、走り出す子供もいて元気に終えることができました。
温かい部屋に戻って答え合わせをした後は、また外へ。雪のブロックを皆で加工して、秘密基地(イグルー)とそれを囲むスノーランタンをつくります。ランタンの光が映える時間まで雪あそびを楽しみました。おいしい夕飯を済ませたら次は「森のハンドメイド」。事前にスタッフが用意した木の枝や円盤に加えて、昼に各自が持ち帰った樹皮や葉も使って思い思いの工作を仕上げました。
翌日もよい天気。午前のプログラムは「宝さがし」です。雪上車で到着した深い天然林。2班に分かれ、雪の中深く埋められた宝箱を目指しました。スタッフが用意したヒントは「南東に30m進んだところにある、直径が50cm以上のドングリがなる木」といったように、昨日のクイズや課題で得た知識を活かさなかればなりません。どちらに進むか、チームワークも必要です。戻るとお昼は、野外で「雪原パーティー」です。火を囲んで温かい食事をとった後には、アイスクリームづくりやスノーモービルの試乗体験もたのしみました。
プログラムの運営は、研究林の教員・技術および事務スタッフと、共催している教育委員会・博物館の職員が共同して行っています。多様なスタッフがそれぞれの経験や知識をいかすことで、プログラムの質を高めてきました。冬山での活動になりますし、親の付き添いなしでの宿泊も伴うので、安全・健康面には細心の注意を払っており、今回も無事に開催できたことが何よりです。イベントを通して地域の中でのつながりが深まることもこのプログラムの大きな意義となっています。今後も、こうしたイベントを通して、森の多様性や人と森とのかかわりを子供たちに伝えていきたいと考えています。




2024年
1月
04日
木
【採用情報】技術職員(正規職員)の公募について
【本件は募集を締め切りました】
森林圏ステーションでは、下記のとおり正規職員を募集します。
- 職種: 技術職員 4名
- 所属: 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション
- 配属候補施設: 統括管理部,北管理部,天塩研究林,中川研究林,雨龍研究林,南管理部,苫小牧研究林,和歌山研究林
- 採用予定時期: 令和6年4月1日
- 応募期限: 令和6年2月2日(金) 必着
応募方法等の詳細につきましては、下記のWebページをご参照ください。
- 教員・研究員・医療系職員・事務系職員・技術系職員等 公募情報 | 教員・研究員・医療系職員・事務系職員・技術系職員等公募情報 | 大学案内 - 北海道大学
- 【PDF】北方生物圏フィールド科学センター・技術職員【正規職員】
- 【xls】履歴書様式
2023年
12月
18日
月
【採用情報】森林圏統括管理部 契約職員(技術補佐員)の募集について
森林圏ステーション森林圏統括管理部では、下記のとおり契約職員(技術補佐員)を募集いたします。
・職種:契約職員(技術補佐員) 1名
・所属:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション
森林圏統括管理部
・採用予定時期:令和6年4月1日
・応募期限:令和6年1月23日(火)必着
応募方法等の詳細につきましては、下記のWebページをご参照ください。
2023年
11月
27日
月
【中川】オジロワシどこ?「そこ!ここ!」

10月28日(土)、水辺の小さな自然再生事業・川の自然観察会「そこここ。」で中川研究林技術職員の馬谷と天塩研究林助教の大平が講師を務めました。
今年もパンケナイ川には遡上したサケを狙ってオジロワシやオオワシが集まって来ています。今回の参加者は8名で、まずは遡上したサケとワシ類の観察を行いました。

出発前に配った双眼鏡を使い、橋の上で観察していると、1羽また1羽とオジロワシやオオワシを見つけることができました。肩の模様が真っ白で遠目からもはっきりとオオワシとわかる立派な個体がおり、「かっこいい!」と声が上がっていたことが印象的でした。
現地では馬谷からサケの生活史と森への還元の話がありました。
川で生まれたサケは海へ下り、成長して再び川へ帰ってきて産卵します。帰ってきたサケは様々な動物の餌として陸に持ちあげられます。サケはやがて朽ちていきますが、同時に海の栄養分を森に持ち帰ってくるという重要な役割を果たしています。

少し移動して、先程より下流へ来ました。
ここでは大平より水生昆虫についての解説がありました。
「これはカワゲラの幼虫、この芋虫みたいなのはトビケラの幼虫、この大きいのはヘビトンボの幼虫、よく見ると可愛い顔をしているんです」と次々に紹介されていました。参加した方々は様々な形をしたとても小さい生き物に魅せられていました。

当日は非常に天気も良く気持ちの良いイベントでした。中川町には身近にこんなにも生き物に富んだ場所があるということをお伝えできたと思います。このようなイベントに限らず、生き物に触れる体験のきっかけになれば幸いです。
(中川研究林 高橋)
2023年
11月
02日
木
教育関係共同利用拠点 次年度の募集を開始しました
2023年
10月
28日
土
【中川】「ビッキの木の集い」を開催しました

音威子府村のエコミュージアムおさしまセンターと共催で「ビッキの木の集い」を昨年に引き続き秋(10月21日)に開催しました。
前日までの天気予報は雨・低温で、散策には不向きな状況が予想されましたが、当日は秋晴れの中実施できました。直近の悪天候のせいか、あいにく前日までに複数名のキャンセルがあったほか、当日峠が雪のため来訪を断念された遠方の方もおられましたが 、当日は音威子府村のほかに東京や旭川市、名寄市、中川町から計16名の方々にご参加いただきました。
午前中は、エコミュージアムの学芸員や研究林職員が林内の動植物等を解説をしながら、林道途中まで車で移動し、そこからビッキの木まで片道約1㎞を歩きました。ちょうど紅葉が見ごろで、カツラの甘い香りが漂っていました。

今回は午後の部として、エコミュージアム名誉館長の河上實さんに館内の砂澤ビッキ作品を解説していただきました。
河上さんは材木工場経営時代にビッキ氏と出会い、公私にわたってビッキ氏を支援されてきた方で、ビッキ氏とのエピソードを交えての作品紹介は、ビッキ氏をより身近に感じられるものになりました。
今後もこのビッキの木に関わるイベントは続けられればと思います。
(中川研究林・馬谷)


2023年
10月
19日
木
【中川】「自然観察会2023秋」を開催しました

2023年9月16日(土)にエコミュージアムおさしまセンター(以下エコミュージアム)との共催で自然観察会2023秋を開催しました。
今回は音威子府村、天塩町、中川町、稚内市、美深町、名寄市、旭川市から計20名の方々にご参加いただきました。
朝9時に中川研究林庁舎に集合し、さっそく目的地へ出発!車中では上音威子府地区の歴史を解説をしながら進みました。

しばらくすると樹皮が大きくはがれたアカエゾマツの木が見えてきました。これはヒグマの背こすりに使われた木(写真右)です。背こすりとはヒグマの繁殖期に多くみられる行動で、他のクマとのコミュニケーションを図っていると言われています。
現地では実際にヒグマの体毛や爪痕を確認し、ヒグマの存在を近くに感じることができました。

次に、研究林内の一部にはオソウシナイ層という約8300万年前の地層があり、大型二枚貝の化石などが産出される場所へ。
10分ほど化石探しを行いましたが、次々「見つけた!」と声が上がっていました。
右の写真はスフェノセラムス・シュミティと思われる化石です。大型の二枚貝でV字のような模様が特徴的ですね。



化石探しをしている横で、サクラマスが遡上している様子が見られたので、サクラマス(ヤマメ)の生活史の解説をしました。
川で生まれたヤマメが成長して、全てのメスとオスの約半分が降海し、1年後サクラマスになって生まれた川へ戻ってきます。
また、川にサクラマスがいるのは海からその地点までに遡上が不可能となる落差工などが存在しないことを意味しています。

少し行くと大規模にクマイザサが開花し、枯れた場所へ着きました。
ここではササの生態と開花の周期について説明しました。今年全道的に開花しているのはクマイザサでもう一つ広く分布しているチシマザサは大規模な開花はしていないこと、その周期はまだ解明されていないものの様々な記録があることなど、とても興味深いトピックでした!

さらに進んで標高450mほどまで登ってきました。じっくりと地面を観察すると、季節外れのミヤマスミレやアイヌタチツボスミレ、ノウゴウイチゴがひっそりと咲いていました。本来なら春~初夏に咲く花ですが、標高が高い風衝地という特殊な環境のため、秋に開花したようです。
当日は他にもホロムイリンドウやエゾフユノハナワラビなど亜高山帯の植生を見ることができました。

昼食後はエコミュージアムを学芸員である川崎映氏のご案内で見学しました。
エコミュージアムには筬島の地を愛した彫刻家、故砂沢ビッキの作品が展示されており、まるで自然そのものを表すようなその世界を間近に見ることができました。

最後はエコミュージアムからほど近くにある松浦武四郎が「北海道」を命名したとされる場所へ。
ここは天塩川へのアクセスも容易なため、川岸で生き物と珍しい石の観察を行いました。
カワシンジュガイ、ウグイ、フクドジョウ、ウチダザリガニが採捕されそれぞれの解説に参加者の皆さんはうなづきながら聞いていました。

今年は春、秋ともに自然観察会を開催することができました。どちらも盛りだくさんの内容で参加者の皆様には楽しんでいただけたのではないでしょうか。
普段なかなか入ることのできない研究林とそれを取り巻く自然や人。そこにはどんなものがあるのか、今後もこのようなイベントで発信していけたらと思います。
(中川研究林 高橋悠河)
2023年
9月
11日
月
【中川】「ビッキの木の集い」のご案内:10月21日(土)開催!
中川研究林の筬島原生保存地区の林道脇に大きなアカエゾマツが1本どっしりと立っています。1978年に筬島へ移住してきた彫刻家の故砂澤ビッキ氏がこの木をこよなく愛していたため、移住2年目くらいには「ビッキの木」と呼ばれるようになっていたそうです。そのビッキの木に会いに行くイベント「ビッキの木の集い」は2003年に始まり、今年度は10月21日(土)に開催します(エコミュージアムおさしまセンターと共催)。
今回は、午前の部は「ビッキの木」まで散策し、午後の部はエコミュージアムおさしまセンターの名誉館長の解説つきで砂澤ビッキ作品を鑑賞する二部構成となっています※午前・午後の部どちらか一方のみのご参加も可能です。
皆さんのご参加お待ちしております(締切10月18日)!
(中川研究林 馬谷)

2023年
9月
04日
月
(終了しました)【苫小牧】大学の森でマダニサイエンスカフェ~マダニのことを知ろう!~
苫小牧研究林でマダニをテーマにしたサイエンスカフェを開催します。
野外活動の際に忘れてはいけない存在のマダニ。この機会に彼らのことを知ってみませんか?
日時:令和5年9月30日(土)13:00-16:00
場所:北海道大学 苫小牧研究林
対象:小学生以上(小3以下は保護者同伴)
募集人数:16名(先着順)
参加費:無料
申し込み&問い合わせ:tomak@fsc.hokudai.ac.jp に氏名・性別・年齢(*注)を記入の上、メールをお送りください。 (締め切り:9月25日 月曜日)
*氏名・性別・年齢は野外保険に加入していただくために必要な情報となります。
プログラムの詳細は特設サイトからご確認ください。
2023年
8月
18日
金
【中川】「自然観察会2023秋」のご案内:9月16日(土)開催!
今秋の自然観察会は、音威子府村のエコミュージアムおさしまセンターとの共催で、中川研究林内とおさしまセンター周辺をご案内します。2023年9月16日(土)開催(申込締め切り:9月12日)。ご参加お待ちしております!
(中川研究林 馬谷)

2023年
7月
25日
火
【中川】「おさしま自然散策会」を開催しました

2023年7月19日に音威子府村のエコミュージアムおさしまセンターとの共催で、「おさしま自然散策会」を初めて開催しました。
今回は北海道おといねっぷ美術工芸高校(略称:おと高)の生徒を対象に募集し、文化祭の振替休日だったこの日、募集期間が短いながらも7名の生徒さんにご参加いただきました。晴天で木陰が涼しく感じられるなか、原生的な自然を残している筬島原生保全地区を案内しました。

まずは頓別坊川の支流の河畔林を川崎学芸員の解説つきで散策しました。その後、たも網を使って川で水生生物を採集・観察しました。
魚類ではヤマメ、フクドジョウ、成虫はガムシ科、幼虫では、ムカシトンボ、ヒラタカゲロウ科、マダラカゲロウ科、カワゲラ科、ニンギョウトビケラ科、ヒゲナガカワトビケラ科、ガガンボ科など、計十数種類の水生生物が採集されました。

最後にエコミュージアムおさしまセンターを見学し、センタースタッフと交流をして終了しました。
おと高1年生は毎年6月の実習「森林探訪」で人工林の除間伐、上音威子府地区の森林散策を通して、中川研究林の森林に触れていますが、今回は筬島地区の自然度の高い河畔林や川にも体験していただきました。ここで感じたことが今後の高校生活の糧になれば幸いです。
(中川研究林 馬谷)
2023年
7月
19日
水
【採用情報】森林圏ステーション(生物多様性分野)教員募集(応募締切2023年9月29日)
北方生物圏フィールド科学センター・森林圏研究領域(生物多様性分野)では教員を募集しています。
興味のある方は下記サイトをご覧ください。
森林圏ステーションの各分野については下記のサイトを参照ください。
2023年
7月
13日
木
(終了しました)【苫小牧】mont-bellイベントツアー「生物観察と調査体験」募集のお知らせ
株式会社モンベルと共同で魚類調査の体験イベントを開催します。
夏休みの機会に、研究林のフィールド調査を実際に体験してみませんか?
開催日 2023年7月30日(日) ・8月1日(火)・8月3日(木)
午前の部 8:00 / 午後の部 13:00
参加料金 ¥5,000(税込)
集合場所 北海道大学・苫小牧研究林 庁舎前
詳細および応募はこちらのリンクから
2023年
7月
12日
水
【和歌山】(募集終了)2023年度 夏休み公開講座のお知らせ
(※)募集を終了しました。
和歌山研究林では、夏休み期間中の8月に小学生向けの公開講座
「親子木工教室」を開催します。

開催日時:2023年 8月6日(日)
午前の部 9:00-12:00 / 午後の部 13:00-16:00
募集対象:小学校4~6年生と保護者
(きょうだい他、複数名のお子様をお連れしての参加も可能です)
募集人数:合計15組様 まで (午前の部7組・午後の部8組まで)
参加費用:制作するお箸1膳あたり ¥500(保険料、材料費込み)
募集締め切り: 2023年7月30日(日) までの先着順
古座川町、串本町の各小学校に応募用紙付きのチラシを配布していますが、地域外の方におきましても、お気軽にお電話かメールにてお問い合わせください。
なお例年は締切日の1-2週間前に定員に達してしまうため、参加をご希望される方はお早めにのお申し込みをお勧めいたします。
(※) 諸般の事情により、今年度の「森のたんけん隊-古座川編」は開催を見送らせていただくこととなりました。
2023年
7月
01日
土
【北管理部】第3回 北の森林(もり)サイエンスカフェを開催しました
第3回 北の森林サイエンスCAFE-地域の人々が集う化学反応の場所へー
5月20日(土)に、北方生物圏フィールド科学センター北管理部(名寄市)の主催で、「北の森林(きたのもり)サイエンスCAFE」を開催しました。今回で3回目となるサイエンスCAFEには、過去最多の27名が参加しました。近隣市町村のみ札幌や十勝地方からも参加者があり、着々と本企画の認知度が上がっていることを実感しています。
サイエンスCAFEでは、まず本センターの福澤加里部准教授から「人と川とササとー脇役が担う森のはたらき」という演題で講演がありました。その後、道北地域でササなどを材料として制作活動している作家・かごあみ絲さんから「かご編む暮らしを編む」というテーマで話題提供されました。
福澤准教授の講演では、ササの知られざる生態について紹介があった後、木に比べて脇役として見られがちなササが果たしている水質維持などにおける重要な役割について話がありました。絲さんからは、そうしたササという生物を材料として見た時の特徴についてや、ササを使った制作活動をビジネスとして行っていく上でのビジョンなどについて写真を交えながら紹介がありました。絲さんは、かごを編む際に使っているササを割いたものや、素敵な作品を多数会場へ持参してくださり、参加者たちは講演が終わった後も、実物を手にしながら歓談しているのが印象的でした。森の植物の研究者と、それらを生業へ利用している作家さんに同時に登壇していただくスタイルとすることで、これまでにない化学反応が起きることを期待して行ってきた本イベントですが、企画者の予想以上に、多様なジャンルの方がさまざまな目的で交流をするために集まる場となっています。森を題材に、研究者と利用者が語り合うこのような教育イベントは、両者の「現場」となる森に近い場所に大学の地方施設があるからこそ開催できるものです。参加者からアンケートを通じて寄せられた次回に題材として希望するテーマにはユニークなものもあり、次のサイエンスCAFEはどんな内容とするか今から考えるのが楽しみです。今後も、北管理部は、北の森林を学び、社会へその魅力や重要性を伝える市民に開けた場所として、さまざまな企画を考えていきたいと考えています。





2023年
6月
08日
木
【中川】「北大中川研究林の自然観察会2023春」を開催しました

2023年5月28日(日)の自然観察会には、地元音威子府、中川町のほか名寄市、美深町、士別市、豊富町、札幌市などから計20名の皆さんにご参加いただきました。
午前中は2025年開通予定の音威子府バイパスを見学した後、琴平の滝へ続く遊歩道約1.3kmを散策。午後は音威子府村と中川町の分水嶺となっている亜高山帯をご案内しました。

琴平の滝の上流には蛇紋岩と呼ばれる超塩基性岩が見られ、滝の下流でも上流から流されてきた蛇紋岩を含む土砂によって特異な植生が部分的に表れています。今回、道中にはエゾアオイスミレやアイヌタチツボスミレ、オクエゾサイシンなど20種類以上の花が咲いていました。
また、道中はヒグマの通り道にもなっているため、人がいることを知らせるために「ホイホイ!」と声を出しながら進みました。

ふと横を見るとササの花が咲いていました。近年中川研究林では、ササの開花が確認されていましたが、今年は広範囲に見られています。風情があり、とても素敵な花です。数十年に一度と言われる笹の花の開花を見られたのはラッキーでした。
そして、琴平の滝に到着すると「おぉ!」と歓声があがり、皆さん滝しぶきに癒されていました。

午後にご案内した分水嶺では、あいにくの天候でしたが、だんだんと背の低くなっていくダケカンバやまだ花が咲いているチシマザクラ、頂上に広がるハイマツ帯など、平地とは異なった亜高山帯の植生をご覧いただくことができました。
コロナ禍により、4年ぶりに開催できた自然観察会でした。皆様開催を心待ちにしておられたようで、多くの方々にご参加いただきました。ありがとうございました。
(中川研究林 高橋)
2023年
6月
08日
木
【苫小牧】森林資料館・記念館の休日開放のお知らせ
苫小牧研究林が3月に実施したクラウドファンディングでは森林資料館・記念館の休日開放を目標の一つとして掲げていました。
クラウドファンディングは無事に目標金額に到達したため、この度休日開放の開始が決定しました。
ご支援していただいた多くの方に厚く御礼申し上げます。
初回公開日
6/24(土)9:00-15:30
24日以降は毎週土曜日に公開を行います。
多くの方のご来館を職員一同心待ちにしております!
2023年
6月
05日
月
森林フィールド講座・沖縄編 開催のお知らせ

フィールド初学者向け実習「森林フィールド講座・沖縄編」を以下の通り開催いたします。
日程:2023年9月19日(火)~22日(金)
場所:琉球大学与那フィールド
対象:全国の大学生・大学院生
定員:15名
参加費:7,000円
申し込みを締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございます。
詳細はこちらをご確認ください
2023年
5月
03日
水
【中川】「北大中川研究林の自然観察会2023春」のご案内:5月28日(日)開催!
北大中川研究林をご案内するイベントを、2023年5月28日(日)に開催します(申込締め切り:5月23日)。今回は、花を見ながら琴平の滝へ散策したり、絶景ポイントで新緑の森を見渡す予定です。ご参加お待ちしております!
(中川研究林 馬谷)

2023年
3月
10日
金
(終了しました)【苫小牧】こども森林学校第2回「樹木の冬芽を記録しよう」開催のお知らせ
苫小牧研究林にて、春休みに小学校高学年向けの体験学習イベントを開催します。
森や樹木のことを冬芽の観察を通じて知っていく内容です。
開催日 2023年3月27日(月)
午前コース 9:00 / 午後コース 13:00
※午前・午後ともに同一のプログラムです。
参加料金 ¥4,000
集合場所 北海道大学・苫小牧研究林 庁舎前
プログラムの詳細は下記をご覧ください。皆様のご参加をお待ちしています。


2023年
2月
16日
木
【締め切りました】【採用情報】森林圏統括管理部 契約職員(技術補佐員)の募集について
森林圏ステーション森林圏統括管理部では、下記のとおり契約職員(技術補佐員)を募集いたします。
・職種:契約職員(技術補佐員) 1名
・所属:北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション
森林圏統括管理部
・採用予定時期:令和5年8月1日
・応募期限:令和5年5月26日(金)必着
応募方法等の詳細につきましては、下記のWebページをご参照ください。
2023年
2月
16日
木
参加者募集!業務体験セミナー開催のお知らせ
北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーションの職員は野外での研究教育、森や研究施設の管理など、様々な業務を行っています。
一般の方々にはなかなか知ることのない、私たちの普段の仕事を体験してみませんか!
18歳以上の方なら、どなたでも参加できる気軽なセミナーです♪
開催日:令和5年4月29日(土)13時から
場所:北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション札幌研究林など
札幌市北区北9条西9丁目
応募締切:令和5年4月21日(金)まで
集合場所など詳細については、後日、ご連絡いたします。
※申込者多数の場合は参加者を選抜させていただきます。
※応募に際していただいた情報については、セミナー目的以外に使用いたしません。
【応募先・お問い合わせ先】
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション森林圏統括管理部
担当 伊藤
TEL :011-706-2400
Email:shinrin(AT)fsc.hokudai.ac.jp (AT)を@に置き換えてください。
2023年
2月
02日
木
北管理部・雨龍研究林:「森のたんけん隊2023冬」を開催しました
北方生物圏フィールド科学センター雨龍研究林(幌加内町)で、1月12日(木)から13日(金)に小学生向け野外プログラム「森のたんけん隊2023 冬」(幌加内町教育委員会および名寄市北国博物館との共催)を実施しました。この季節、毎年恒例のイベントですが、コロナ感染症の影響で一昨年は中止、昨年は日帰りだったので、3年ぶりの1泊2日での開催となりました。
幌加内町・名寄市の小学4-6年生、計11名が参加しました。雨龍研究林の庁舎に集合して昼食をとった後、さっそく森のたんけんに出発。新雪の上、スタッフを置いて先に駆け出す子供たちもいて、最初から元気いっぱいです。天然林に分け入って地図を見ながら7つのクイズ・課題を回り、木の種類や大きさ、森の特徴を学んでいきました。いったん戻って休憩した後は、焚き火を用意した広場でイグルー作り。子供たちの役割は、切り出された雪のブロックを成形し、積み重ねを手伝う作業です。およそ1時間半で、子供数人が入れる見事に完成。日が落ちてすっかり暗くなった後半は、スノーランタンをつくり、明かりを灯して楽しみました。
おいしい夕食でお腹を満たし、夜のプログラム「森のハンドメイド」の時間。事前にスタッフが用意した木の実や葉、幹の円盤などに加えて、昼に自分たちで森から持ち帰った枝や樹皮を使って、思い思いの作品をつくっていきました。あっという間に就寝時間。宿泊のイベントは久しぶり、という子供多かったかもしれません。
翌朝は、まず雪上車に乗って出発。寝不足気味の子供も、揺れですっかり目が覚めたでしょうか。昨日よりずっと遠くにある天然林まで向かい、2班にわかれて取り組んだのは「宝さがし」。スタッフが作成した「巻物」のヒントを頼りに、昨日のクイズの答えを復習しながら、皆で方向を相談しつつ先へ進んでいきます。探すこと1時間余り。1mを超える積雪の中から「宝箱」を掘り当てたときには、思わず歓声があがりました。最後は、イグルーを作った広場で雪原パーティー。温かい食事をとれば皆すぐに元気が回復します。スノーモービルに体験試乗したり、雪合戦をしたりして解散時間まで存分にたのしみました。この季節、吹雪に見舞われるような日も多いのですが、今回は比較的気温も高く、よい天候に恵まれたのは何よりでした。
冬の森では安全が第一。今回は久しぶりの1泊開催でもあり、事前の準備やスタッフ間の打ち合わせにも時間を費やしました。コロナ禍にあって、以前より参加人数を絞っての開催でしたが。今後、こうしたイベントの機会を増やし、より多くの子供たちに森のたのしさを伝えていきたいと考えています。




2023年
1月
17日
火
第1回 森林フィールド研究コロキウム(研究交流会)開催のお知らせ
下記の日程で、「第1回 森林フィールド研究コロキウム」(研究交流会)を開催いたします。
本コロキウムは、研究林の教育関係共同利用拠点事業の一環であり、今年度は、共同利用・共同研究拠点の「京都大学野生動物研究センター共同利用研究会2022」と共同開催となります。
今回は脊椎動物の生態や生理がテーマで、教育関係共同利用拠点制度で研究林を利用した学生の研究発表が含まれています。
野生動物に興味のある方はどなたでも参加できます。
日程 2023年2月14日(火)
場所 野生動物研究センター(京都市左京区)での対面
および、Zoomによるハイブリッド
プログラム・要旨と参加登録方法は以下のHPをご参照ください。
https://sites.google.com/kyoto-u.ac.jp/wrcworkshop/2022
*北海道大学では対面の会場は設置しませんが、希望があれば小規模の会場を設置します。北海道大学の会場で参加されたい方は 教育関係共同利用担当 f-kyoten(at)fsc.hokudai.ac.jp へメールでご相談ください((at)は@に入れ替えてください)
2023年
1月
06日
金
【北管理部】第2回 北の森林(もり)サイエンスカフェを開催しました
11月24日(木)に、「北の森林(きたのもり)サイエンスCAFE」を開催しました。7月に行なった第1回目に引き続き、今回も、研究林を含む地域の森林の「木」に焦点を当て、その利用と研究の結びつきを紹介するプログラムを企画しました。
参加者は13名で、一般社会人の方を中心に、行政関係の方、北大の大学院生など多彩な顔ぶれでした。スタッフが心をこめて準備したコーヒーを味わった後、まず、ゲストスピーカーである宮地鎮雄さん(東川町・工房宮地 代表)から「森の話 木の話~家具のふるさと 森の木が家具になるまで~」の演題で講演していただきました。宮地さんは、北海道のクルミ(オニグルミ)を使った椅子づくりで著名な、旭川家具を代表する作家さんです。材料の調達は、研究林が所在する中川町で行っており、とくに1本1本の立木を大切に、お客さんと一緒に山まで入り「この木」を使うことを決め、その木が、丸太を経て板となり家具の部材となるまで紐づけして、極力無駄のないよう製作していく過程を丁寧に紹介していただきました。大量生産では決してできない、自然の恵みを最大限尊重したものづくりの理念がたいへん印象的でした。
続いて、北管理部の小林真准教授からは「土によって変わる木材の色」の話題提供がありました。この研究は、宮地さんの長年の観察を端緒に、上述の中川町での取り組みをきっかけにはじまったとのこと。クルミは、北海道産の広葉樹の中でとくに濃い材色になることが特徴ですが、宮地さんは、その色に生じる大きな個体差の原因に疑問を抱いていました。そこで、小林さんらの研究グループが、実際に家具となった木が育っていた場所の「土」に注目して研究を行った結果、材色の濃淡は、土壌中のマグネシウム含量と相関関係があったことが紹介されました。質疑応答では、将来的に色の濃いクルミを育てるための方法や、今後の研究の具体的な提案も出され、予定時間をオーバーして議論が盛り上がりました。
7月の第1回目は昼時間の開催でしたが、今回は平日のオフタイム(17:30~19:00)に時間を設定しました。日の短い季節にも関わらず、名寄市外からも来ていただいた方も複数おられました。今後も、なるべく多くの方々に参加していただけるよう工夫しながら、幅広い研究アウトリーチを地域に届けるよう、この取り組みを継続していきたいと考えています。




2022年
12月
26日
月
「北大エルムの杜を探訪ツアー!」の開催について

2023年1月から3月の火曜日に、南管理部とEzoLin-K(エゾリンク)の共催イベント「北大 エルムの杜を探訪ツアー!~2023冬~」を開催します。北大の自然と歴史に着目しながら、札幌キャンパスの正門からポプラ並木にかけての見どころを解説するツアーです。運が良ければ野生のリスやキツネにも出会えるかもしれません。札幌に観光で来られる方、市民の方、北大に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます
開催概要
【開催日時】1月17日~3月14日の毎週火曜日(2月7・14日は開催しません)
【開催時刻】午前10時から1時間半程度
【参加費】無料
【集合場所】インフォメーションセンターエルムの森・玄関前(正門そば)
【集合時刻】午前9時55分
※ガイドスタッフがツアー名を書いたプラカードを持ってお待ちしています。
参加登録

こちらの参加登録用URLからご登録ください
(右のQRコードからも登録できます)。
締め切りは参加希望日の前日正午までです。
1回のツアーは4組最大8名までとなっております。
定員になり次第、その日の登録を締め切らせていただきます。
ご登録後、2日以内に登録確認のご連絡を差し上げます(年末年始・土日をはさむ場合は遅くなることがあります)。その際、ツアー保険加入のために、参加者全員のお名前・ご住所・お電話番号をお伺いしますので、ご協力をお願いいたします。
服装
ツアー中はほとんどの時間を屋外で過ごします。ダウンジャケットやインナーパンツ、手袋など暖かい服装を装着してお越しください。靴用のホッカイロや手袋の中に入れられる貼れないカイロ(小)などをご用意いただくと、より暖かく過ごせます。
その他
ツアーは、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら実施します。感染が疑われる症状がある場合は参加を見合わせる、室内および他の参加者やスタッフとの近距離での会話の際にはマスクを着用するなど、感染対策へのご協力をお願いいたします。
お問い合わせ
ezolink.2022(at)gmail.com (Ezolin-K 事務局)
(atを@に変えてください)
2022年
12月
06日
火
(終了しました)環境学習イベントの開催について
札幌研究林 札幌試験地(実験苗畑)にて、環境学習イベントを開催いたします。
自然や地球環境に興味のある大学生ならどなたでもご参加いただけます。
文系の学生も大歓迎です。

参加登録

開催場所
集合場所はガラス張りの建物、通称アノオンシツです。当日は石山通に面している門を開放します。
詳しいアクセス方法はこちらをご覧ください。
http://anogreenhouse.com/?page_id=7 (“アノオンシツ”プロジェクト ウェブサイトより)
https://www.instagram.com/anogreenhouse/ (”アノオンシツ”プロジェクト Instagramより)
この実習は、北方生物圏フィールド科学センター・森林圏ステーションとEzoLin-Kの共同主催で実施いたします。
2022年
11月
15日
火
【和歌山】アートイベント「森のちからXIII」の開催について
和歌山研究林では、熊野の森の魅力を発信するアートイベント
「森のちからXIII - 森の聲」を開催いたします。
開催期間: 2022年11月14日(月)~30日(金)(予定)
11月23日(水祝)にアート・ツアーを開催

以下、公式サイトより引用:
紀の国森づくり基金活用事業「森のちから」は、歴史と文化を育んできた熊野の豊かな森に、アーティストを招き、現地制作によって新たな視点からの森の魅力を発見し、参加者と地元住民との交流事業を通して、熊野の森のすばらしさを発信していくことを目的とした事業です。
開催期間中は公開制作、古座川町&串本町内でのワークショップ、作品鑑賞と研究林見学を合わせた一般参加型のアート・ツアー などを企画しております。
詳しくは下記のフライヤー、あるいは公式サイトをご参照ください。


2022年
11月
01日
火
教育関係共同利用拠点 次年度の募集を開始しました
2022年
10月
30日
日
【中川】水辺の小さな自然再生事業「そこここ」でパンケナイ川に親しみました

10月23日(日)、水辺の小さな自然再生事業・川の自然観察会「そこここ」で、北海道技術コンサルタントの岩瀬晴夫さんとともに講師を務めました。
10月下旬ごろから、天塩川支流のパンケナイ川の下流には遡上しているサケを狙ってオジロワシやオオワシが集まってきます。今回まずは、参加者28名の皆さんと一緒に、そのサケ・ワシを観察しました。

橋の上から、オジロワシ4羽とオオワシ1羽を、そしてサケの産卵行動をそれぞれ観察することができました。出発前に使い方の説明をした双眼鏡をさっそく操作してもらい、イベント名の「そこ!ここ!」が体験できてよかったです。
次に川辺を歩きました。この川の下流部には1987-89年に河道の安定化等の目的でコンクリートによる三面護岸が施された後、1993年に魚類の生息場所の造成を目的に河床の中央部分のコンクリートを剥がす再改修が行われた区間があります。その30年近くたった現状と、その上流の自然な川の流れを観察しました。
私からは、サケの♂♀の見分け方や産卵床、ヒグマの痕跡等の話をして、川の専門家である岩瀬さんからは、どのようにして今の川の流れになったか等の話をお伺いしました。

今回、距離的には近くて人工物もあるけれど、野生的な部分も多い中川町の川を体験していただきました。そして今後の川の在り方について考えるきっかけにもなれば幸いです。
(中川研究林 馬谷)
2022年
10月
29日
土
【中川】「ビッキの木の集い」を開催しました

彫刻家の故砂澤ビッキ氏が愛したアカエゾマツを目指して歩く「ビッキの木の集い」を音威子府村のエコミュージアムおさしまセンターと共催で10月15日に開催しました。
「ビッキの木」は、中川研究林の筬島原生保存地区の入口から約2.3km進んだ林道脇にあるアカエゾマツの大木の愛称で、周辺に同種が群生せずにどっしり一本だけ立っている姿を孤高に生きてきた自分と重ねたからか、ビッキさんがとても好いていたため、生前からそう呼ばれています。
いつもは春に実施してるこのイベント、今回は紅葉シーズンの開催で、カツラの甘い香りが漂う森の中、参加者9名の皆さんと学芸員の川崎映さん、村役場スタッフとともに、ビッキの木までの道のりを歩いていきました。

植物の花が咲いていないので、解説ポイントが少なくて早く着くかもとの川崎さんの予想でしたが、熟したヤマブドウ、エゾシカの角、散乱したアカゲラの羽根、アライグマの頭骨など、道中いろいろ気になるものが出てきて、結局、時間ぎりぎりでの到着となりました。皆さん楽しんでいただけたようでよかったです。
(中川研究林 馬谷)
2022年
7月
22日
金
国際長期生態学研究ネットワーク(ILTER)のトレーニングコースを活用した論文が出版されました
2016年、教育関係共同利用拠点制度を利用した国際長期生態学研究ネットワーク(ILTER)主催の国際トレーニングコースが、雨龍研究林と札幌キャンパスで開催されました。
本コースは生態系の窒素循環を題材とした若手研究者の人材育成を通じ、生態・環境分野における国際的な共同研究を推進する目的で企画され、現地実習やミニプロジェクトのほか、研究林を含む世界各地の長期生態学研究サイトで観測されたデータの比較解析、論文化に向けたワークショップが行われました。
この度、それらを生かした河川水質に関する国際比較の論文が出版されました。論文には雨龍研究林で収集された長期データが利用されています。一連の活動は、長期生態学研究サイトでの若手向けのトレーニングコース、それを活かした長期モニタリングデータの統合化・論文化に関するモデルケースになると期待されます。
2022年
7月
15日
金
【中川】水辺の小さな自然再生事業「ガサガサ」で琴平川に親しみました
2022年
7月
05日
火
【北管理部】第1回 北の森林(もり)サイエンスカフェを開催しました
7月1日(金)に、北方生物圏フィールド科学センター北管理部の主催で、「第1回 北の森林(きたのもり)サイエンスCAFE」を開催しました。これまで北管理部には市民が集まるスペースがなかったのですが、4月に完成した新棟には十分な講義室があり、開催が可能となりました。
サイエンスCAFEでは、東川町にある木と暮らしの工房・代表の鳥羽山聡さんから「白樺プロジェクト―森林と生活者を結ぶ」、本センターの吉田俊也教授から「大学―地域のつながりで広がる森林研究」という演題で講演がありました。
鳥羽山さんの話では、シラカンバは北海道を代表する樹木であるにもかかわらず、林業界ではこれまであまり利用されてこなかったこと、白樺プロジェクトでは、付加価値がついた形でシラカンバを材料にした家具などが製品化していること、シラカンバは幹の部分を木材として利用するだけでなく、枝葉や樹液、樹皮など一本丸ごと利用できることなどの紹介がありました。また、吉田教授からは、実際にシラカンバの種子や芽ばえを手にしながら、シラカンバの生態的な特性や、北大研究林でこれまで行われてきた自然の力を利用したシラカンバの森づくり方法に関する研究紹介がされました。
イヴェントには、道北地域の民間や自治体の林業関係者、森林で取れる材料を利用して制作活動をしている作家、登山ガイド、大学院生など、多様なジャンルの方が合計20名以上参加しました。
講演の合間には、研究林産のシラカンバを使って作られた椅子や机があるコワーキングスペースにおいて、コーヒーを飲みながら議論に花が咲いていました。今後も、サイエンスCAFEは定期的に開催し、他分野にわたる森林関係者が北国の森やそこで行われている様々な活動について理解を深める場となればと考えています。




2022年
6月
28日
火
【和歌山】(締め切りました)小学生向け 夏休み公開講座 募集のお知らせ
7/31で募集を締め切りました。
たくさんのご応募ありがとうございます。
和歌山研究林では、夏休み期間中の8月に小学生向けの公開講座を2件実施します。
●親子木工教室
●森のたんけん隊 -古座川編

コロナ禍で2020年、2021年と開催見送りが続きましたが、感染症対策を行いながら3年ぶりに開催する運びとなりました。
こちらの講座は2004年からスタートし、コロナ禍での中断を経ながら今年で19年目を迎えました。
毎年各講座では、木工体験や野外調査、小型モノレールの乗車体験などを行っています。
今年も本講座を通じて、たくさんの子どもたちに自然の中で遊ぶ楽しさや、モノづくりの喜びを感じてもらえたらと思っております。
講座の申し込み受付は先着順で、いずれも7月31日(月)までまでとなっております。
古座川町、串本町の各小学校に応募用紙付きのチラシを配布していますが、地域外の方におきましても、お気軽にお電話かメールにてお問い合わせください。
例年は締切日の1-2週間前に定員に達してしまうため、参加をご希望される方はお早めにのお申し込みをお勧めいたします。
親子木工教室 2022

開催日時:2022年 8月7日(日) 9:00 - 12:00
募集対象:小学校4~6年生と保護者
(きょうだい他、複数名のお子様をお連れしての参加も可能です)
募集人数:10組
参加費用:1組あたり ¥800
(お子様と保護者1名ずつの保険料と材料費込み)
募集締め切り: 2022年7月31日(日)
森のたんけん隊~古座川編 2022

開催日時:2022年 8月10日(水) と 8月18日(木) の 9:00 - 15:00
(※)同じ内容のものを2回実施しますので、お申し込み時は
いずれかお好きな日程をお選びください。
募集対象:小学校4~6年生
募集人数:各日ともに15名ずつ
参加費用:¥500(昼食、保険料込み)
募集締め切り: 2022年7月31日(日)
2022年
5月
17日
火
北管理部:名寄教育研究棟の新棟が完成しました
名寄教育研究棟(森林圏北管理部)は、道北の名寄市に所在し、3つの研究林(天塩・中川・雨龍)を統括する施設です。建物には、環境科学院の大学院生が常駐し、また高度な実験設備も備えていることから、フィールド調査・分析を行う内外の研究者に多く利用していただいています。今回、改築の対象となったのは、講義室、宿泊室、分析・保管室などで、これまで複数の建物に分散していたスペースを集約し、鉄筋コンクリート2階建ての建物に効率的に配置しました。また、新たな機能として、各研究林をまたいだ共同研究、地域連携を強化するためのコワーキングスペースを設置しました。
コワーキングスペースの床材と、そこに置いた丸テーブル・スツールは、いずれも雨龍研究林産のシラカンバ材で製作されました。シラカンバは、従来、林業用途では評価が低くパルプやチップの利用に限定されていたのですが、近年、利用が着実に拡大しています。その要因のひとつとして、研究林の技術スタッフが長年培ってきた育成技術によって、広葉樹の中でもっとも持続可能に利用できる資源であると広く知られたことが挙げられます。今回の利用は、教育・研究面で連携している一般社団法人「白樺プロジェクト」の協力で実現しました。シラカンバの材の特徴は、クリーム色がかった白色の木肌。新棟に明るい色合いを提供するとともに、そのまま教材として活用できる空間となりました。
2階の宿泊施設は、今後の利用形態をふまえ従来形式の大部屋ではなく、2段ベッドを備えた2人部屋を7室設置しました。このベッドも、研究林産のシラカンバを合板に加工した材料で製作されたものです。また、シャワールームとトイレは、男女を分けない個室としオールジェンダー対応としました。自炊設備を完備した食堂は10人程度の利用が可能となっています。現在はコロナ禍のため利用の一部に制限を設けていますが、4月から宿泊利用を開始したところです。今後は、講義・研修室を活用したセミナーやサイエンスカフェの開催も検討しています。各研究林が持つ既存施設の機能と合わせて運用し、多くのフィールド実習をはじめとする教育研究活動に対応していきたいと考えています。
2022年
5月
09日
月
【和歌山】和歌山県農林大学校と包括連携協定を結びました
2022年5月6日(金)、和歌山県農林大学校と和歌山研究林との間で、森林資源の利用を通じた教育・文化及び地域の発展に関する協力関係をより深めるための包括連携協定を結びました。

本協定の締結により、 和歌山県農林大学校 林業研修部 と和歌山研究林との間で、専門技術を持った講師の派遣やフィールド提供といった教育サービスの相互提供が、従来よりも活発に展開されることが期待されます。
今後計画される広範囲にわたる連携事業を通じ、森林管理技術に関わる人材育成や森林資源の活用などを加速させ、ひいては地域活性化につなげていくことができれば、と考えております。
2022年
4月
03日
日
【採用情報】中川研究林 事務補佐員(応募期限2022年5月23日)
北海道大学中川研究林では、下記のとおり事務補佐員(契約職員)を募集しております。
職種:事務補佐員(契約職員)1名
就業場所: 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション 北管理部 中川研究林(〒098-2501 中川郡音威子府村字音威子府483)
仕事内容:書類作成、電話応対、研究サンプルの分析や処理のサポート等
採用予定時期: 令和4年7月1日
応募期限: 令和4年5月23日(月)
問合せ先:Tel 01656-5-3216 中川研究林 鷹西(たかにし)
詳しくはハローワークの求人情報をご覧ください。
2022年
2月
09日
水
北管理部・雨龍研究林:「森のたんけん隊2022冬」を開催しました
1月13日、森林圏ステーション雨龍研究林で「森のたんけん隊2022 冬」を開催しました。
「森のたんけん隊」は、冬休み中の小学生を対象に森の中で遊びながら 森の仕組みや生き物の営みを学び、交流を深めることを目的とした野外プログラムで、2001年から毎年この時期に行われてきました。昨年度は残念ながら中止となりましたが、今年度はコロナの感染対策を十分に行ったうえで、例年は1泊で実施するところを日帰りで開催することとなりました。
当日は、地域の小学4-6年生、合計13名が参加しました。前日が猛吹雪となり開催が心配されましたが、幌加内町母子里の研究林施設に到着した頃には雪も止み、少々寒いものの、穏やかな天候に恵まれました。午前は、かんじきを履いて、真冬の森の中で樹木の種類や特徴に関するクイズを解いて歩くプログラムです。樹木の太さや高さの計測方法も学びます。そして午後は、午前に学んだ知識・経験を活かす宝探しを行いました。研究林の職員がつくった「巻物」のヒントをもとに、子供たちは、仲間たちと協力しながら宝の場所を探しあて、2m近く積もった深い雪の中からスコップで掘り出していました。
コロナで多くのイベント活動が制限され、また家に籠りがちなこの時期、野外でのプログラムは、子供たちにも新鮮な体験になったようです。事後のアンケートには「木のことがたくさん知れた」「たからものをほりだしたときはとてもうれしくなった」「また来たいと思った」「思い出に残りそう」といった感想がありました。研究林の職員一同も、子供たちが楽しそうに遊ぶ姿に元気づけられる一日でした。学生実習なども延期や中止が相ついでいますが、このあとも無理のないかたちで幅広い教育活動を行っていきたいと考えています。


2021年
12月
03日
金
「データでみる檜山研究林」に 気温データ(雨量)PDFを追加しました。
2021年
11月
15日
月
和歌山研究林:「森のちからXII」の開催について
2021年
10月
11日
月
(締め切りました)【採用情報】和歌山研究林 森林技能職員(応募期限2021年12月21日)
【本件は募集を締め切りました】
和歌山研究林におきまして、下記のとおり契約職員(森林技能職員)を募集いたします。

記
・職種: 契約職員(森林技能職員) 1名
・就業場所:
北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション
南管理部 和歌山研究林(〒649-4563 和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡古座川町平井559)
・業務内容: 森林を使った教育研究の支援、森林の維持管理、施設整備等
・採用予定日: 2022(令和4)年4月1日
・応募期限: 2022(令和3)年12月21日(火)必着
・問合せ先:
TEL 0735-77-0321 和歌山研究林 伊藤
または下記URLの「各種お問い合わせ窓口」に記されたメールアドレス
応募方法等の詳細につきましては、
以下のPDFファイルをご参照ください。
2021年
9月
12日
日
森のギャラリー2021のご案内:9月18~26日オンラインで開催!(中川)
中川研究林の中川作業所樹木園が毎年クラフト展示会場となっている「森のギャラリー」(森のギャラリー実行委員会主催、今年で7年目)ですが、今年はコロナ禍のためオンライン中心で9月18-26日に開催されます。
そのイベントの中で、研究林職員による「イキモノ講座」もあります(9月26日10:00~)。この地域の生き物(オジロワシや魚や草花)の話を1時間程度する予定です。アーカイブ動画に残らないオンライン配信限定(Zoomライブ)ですので、ご興味のある方はぜひ当日ご参加ください!
(中川研究林 馬谷)

2021年
9月
03日
金
【採用情報】(締め切りました)技術職員(正規職員)の公募について
【※募集を締め切りました】
森林圏ステーションでは、下記のとおり正規職員を募集します。
- 職種: 技術職員 2名
- 所属: 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション
- 配属候補施設: 北管理部,天塩研究林,中川研究林,雨龍研究林,南管理部・苫小牧研究林・檜山研究林,和歌山研究林,札幌研究林
- 採用予定時期: 令和4年4月1日
- 応募期限: 令和3年9月30日(木) 必着
応募方法等の詳細につきましては、下記のWebページをご参照ください。
- 教員・研究員・医療系職員・事務系職員・技術系職員等 公募情報 | 教員・研究員・医療系職員・事務系職員・技術系職員等公募情報 | 大学案内 - 北海道大学
- 【PDF】北方生物圏フィールド科学センター・技術職員【正規職員】
- 【xls】履歴書様式
2021年
7月
30日
金
ふるさと自然体験チャレンジ教室「ナイトハイク」を実施しました(天塩研究林)
7/21(水)に幌延町主催 ふるさと自然体験チャレンジ教室「ナイトハイク」を開催し、町内在住の25名が参加しました。今年度も町内在住の動物写真家・富士元氏と高木林長を講師に、動物の生態や星空、ホタルの観察を行いました。
元気いっぱいの子供たちは、鳥の鳴き声に耳を傾け、街灯もない場所での星空を観察し、ホタルを見つけ楽しんでくれている姿を見せてくれました。
今後とも、身近にある自然を楽しんで頂ければと思います。

2021年
7月
09日
金
「つくば/東京/北海道3元生中継ラボツアー」参加者募集のお知らせ(天塩研究林)
終了しました。
国立環境研究所のオンライン一般公開事業で、
天塩研究林の温暖化実験がライブ中継される予定です。
ぜひ登録してご参加ください。
【日時】7/17(土)14:00~15:15
【対象】小学校高学年以上
つくばの国立環境研究所と、東京スカイツリー、北海道(天塩)に設置されている地球環境観測サイトからZoomで生中継を行います。
第一線の研究者が、温室効果ガス等の観測現場の様子や、その研究内容をわかりやすく解説するラボツアーです。ぜひご参加ください。
ゲストのフリーアナウンサー根本美緒さんも参加者の皆さんと一緒に参加します。
応募フォームは下記HPにあります。
2021年
5月
25日
火
令和3年度ノリウツギ採取インターンシップ研修 参加者募集のお知らせ(天塩研究林)
終了しました。
ご参加して頂いた皆様、ありがとうございました。
ノリウツギはアジサイ科の落葉低木で、夏には白い綺麗な花が咲く植物 です。また名前の通り、樹皮(内皮)に粘性があり、それが重要文化財の 製作や修復に用いられる手漉き和紙の原材料として使用されます。ノリウ ツギから抽出される糊(ネリ)の粘性は、手漉き和紙製作に最適な性質で あり、特に文化財の指定を受けている和紙の製作・修復において欠かせな い原材料なのです。 使用者の一例として、九代岩野市兵衛氏(重要無形文化財「越前奉書」 保持者(人間国宝))、谷野剛惟氏(重要無形文化財「名塩雁皮紙」保持者 (人間国宝))、越前生漉鳥の子紙保存会(重要無形文化財「越前鳥の子紙」 保持団体)などの方々が、必須原材料として使用されています。しかし、 供給者の減少や植物資源の枯渇により、非常に入手しづらくなっている現状 があります。 伝統工芸木炭生産技術保存会は、国内で唯一のノリウツギ採取者および 採取地域周辺に位置する北海道大学天塩研究林と協力し、ノリウツギの栽培 および採取研究に取り組んできました。今年は、本活動の充実を図るべく、 ノリウツギ採取インターンシップ研修を開催します。
◎期 間:令和 3 年 7 月 5 日(月)~16 日(金)(7.5 時間/日)
※部分参加可(但し、連続 3 日以上参加のこと)
※全日スタッフが同行します
◎研修日程:【7/ 5(月)~10(土)】
場所:北海道枝幸郡浜頓別町
内容:ノリウツギ樹皮採取(笹藪等に入ります)
【7/11(日)~16(金)】
場所:北海道天塩郡幌延町(北海道大学天塩研究林内)他
内容:ノリウツギ樹皮採取・生育調査(笹藪等に入ります)
◎研修対象:高校生・大学生・大学院生
◎募集定員:若干名
◎費 用:食費(期間中にかかる食費は各自ご負担ください)
※宿泊費用・傷害保険料はこちらで負担します
※交通費は現地までの実費を支給します
◎締め切り:令和 3 年 6 月 10 日(木)
◎応募方法:所定の申し込みフォームへ入力
URL:https://www.mokutanworks.com/internship/
※応募者の履歴や志望動機(400 字以内)を記入していただきます
※採択にあたり、面談(オンライン予定)をさせていただきます
◎主 催: 合同会社 伝統工芸木炭生産技術保存会
電話:070-7560-2798
メール:info@(アット)mokutanworks.com (アット)を削除して下さい。
応募フォームは、下記よりお願い致します。
R3年度ノリウツギ採取インターンシップ研修 応募フォームはこちらから
皆様の参加をお待ちしております。

ノリウツギ樹皮採取の様子
2021年
5月
01日
土
【中川】砂澤ビッキ作《思考の鳥》の「キツツキ」が倒れました

中川研究林の庁舎入口に立っている3本組のトーテムポール、砂澤ビッキ作《思考の鳥》の「キツツキ」が根元から倒れているのを、4月21日午前7時30分頃、出勤した職員が見つけました。「フクロウ」が倒壊してからちょうど1年後でした。
作品は【風雪という名の鑿】が加えられて変化し続けています。

「フクロウ」は柱全体がかなり砕けたのに対して、この「キツツキ」は頭部だけ砕けただけなので、比較的まだ芯は残っているようです。
「フクロウ」の柱部分は自然に委ねる方針で、倒壊したまま残していますが、この「キツツキ」を今後どうするかは検討中です(取り急ぎ、砕けた頭部は溝から回収し、本体も溝への落下を防ぐために、平地まで引き上げました)。

なお、トーテムポールから落ちたけれど原形をとどめていた「フクロウ」の翼、「キツツキ」の翼、および倒壊した「エゾシカ」の柱部分は、音威子府村にあるエコミュージアムおさしまセンターBIKKYアトリエ3モアで保管されており、今季からリニューアルされたD型ハウス内で展示されることになりました。3モアへ行かれた際はぜひご覧ください。
(中川研究林 馬谷)
【追記】
「キツツキ」の柱も「フクロウ」の柱同様に倒れたまま置いております。中川研究林庁舎へお越しの際は近くでご覧になってください。